松倉山

津軽の槍ガ岳・松倉山(標高476m)に登ることにした。登山道がないので、複数の登山ルートが考えられる。 国土地理院の地図を見ると、堀差川の林道が松倉山の南尾根上まで延びており、山頂に最も近い。したがって南尾根からアプローチするのが良さそうに思える。 しかし、地図をよく見ると、南尾根上には笹の記号があり、南側からのアプローチは笹の藪こぎになりそうだ。 そんな訳で口広川の林道を辿り、北側からアプローチすることにする。 Iさんとの2人行である。

   
map_松倉山    

歩いたルートを赤点で示している。取り付き点までは林道が延びている。林道の道筋については最新の地形図を参照のこと。


   
       
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国道4号線を通って野辺地へ向かい、狩場沢駅の西側から山側へ入る。曲り角から国道側・海側を見ている。
国土地理院の地形図ではこの地点になる。


   
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国道4号線と平行に延びている舗装道路から口広川に沿った林道へ入る。
国土地理院の地形図ではこの地点になる。


   
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舗装道路から2Kmほど進んだところに駐車し、林道を歩き始める。正面に見える山の背後に松倉山がある。


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先ほどの山の背後ということで、写真に写っている山を松倉山と思い込んでしまう。このときは間違いに気づいていない。
現実の林道と地図の林道とが一致せず、展望も開けず、現在位置を正確に特定するのが困難である。
口広川に沿った林道を進むのが「正解」と思われるので、口広川に沿った林道を進むことにした。


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鞍部に着き、ここを尾根への取り付き点とする。ここには反対側から林道が延びてきており、その林道の終点広場になっている。


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松倉山(と思っていた山)へ登る途中から対岸の山を写真に撮っている。
対岸の山が松倉山のようにも見えるが、とにかく登ってみよう。


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登ったピークは松倉山の西側となる467mピークであることに気づく。467mピークから松倉山を見ている。ヤレヤレ。


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鞍部に戻り、松倉山へ向けて登り始める。


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尾根の下部では作業道跡があり、藪こぎの負担が和らぐ。


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岩場のところで作業道跡が終わり、灌木の藪こぎが続く。


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雪が薄くつもった岩場を登る。沢歩きに用いているピン付き足袋の方が良かったが、なぜだか登山靴を履いてきてしまった。
滑らないように三点支点で慎重に登る。


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前方に松倉山頂上が見えてきた。


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再び岩場が現れた。眼下に見える集落は大和山であろうか。


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岩場を見上げる。


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岩場を越えると岩のやせ尾根が続く。


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城壁かと思われるような帯状の岩場が現れた。幅30cmほどの「城壁」の上を滑らないように慎重に進む。


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松倉山頂上が近くに見えてきた。


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最後の藪こぎが続く。


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やっと松倉山頂上(標高476m)に着いた。三角点を撮っておこう。
「津軽の槍ガ岳」にふさわしい写真を撮りたかったが、そのような場所は見つからなかった。


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松倉山頂上は松や灌木で展望が開けないが、それでも烏帽子岳(719.6m)や子烏帽子岳(590m)が見える。


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南尾根の笹藪地帯が樹間から見える。笹藪地帯の中央に林道終点が見える。
南尾根から松倉山へアプローチしていたら苦労したであろう。


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下北半島の付け根に位置する吹越烏帽子(507.8m)が見える。眼下の谷が堀差川であり、下流側に助臼井集落がある。


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小休憩の後、下山を開始する。松倉山と思って間違って登った467mピークが対岸に見える。


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帰路の岩場で記念撮影


記録



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