きょうの酸カ湯温泉は路肩の雪が舞い上がる風が吹いている。極端に強いとは言えないが、風の強い日といって良いであろう。10:40の遅い出発となった。遅い者に福があること、つまり、仙人岱ヒュッテまでトレースが続いていることを期待したい。
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スノーシューの沈み込みは浅く、しかもトレースが続いている。こんな状態であれば2時間ぐらいで仙人岱ヒュッテに着きそうだ。
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大岳環状ルート21番標識のところに着いた。21番標識が雪に埋まりそうになっている。先週の山行のときと同じ積雪深がある。560cmのピークから少し低下し、いまは500cmぐらいの積雪深であろう。
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この写真は2008年3月8日の21番標識を撮っている。21番標識は背丈の高さにあるのが普通である。2013年の積雪深は、やはり記録的である。現在、酸カ湯温泉の累積降雪量は16mになっている。
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大岳環状ルート30番標識あたりで先行者2名が見えてきた。彼らよりも先に登った先行者がいることを期待したい。
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この写真は先週2月23日のときのラッセルの様子である。腰の深さのラッセルが続き、この時は30番標識あたりで折り返した。
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地獄湯ノ沢の入口に着いた。先行者のトレースが見える。しかし、山岳スキーシーズンに立てられる竹ポールは見えない。
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仙人岱の雪原はホワイトアウト状態であろう。悪天候に備え、事前にコンパスをセットしておこう。強風の中に入ってから悪天候に備えるのは困難である。
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地獄湯ノ沢の上部へ行くと竹ポールが見られた。先ほどの2名を追い越したり追い越されたりしながら進んでいる。
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仙人岱の雪原はホワイトアウト状態であり、竹ポールから次の竹ポールが見えない。仙人岱ヒュッテから返ってくる先行者とすれ違う。天気が良くないので、早々と下山するようだ。予測していたことでもあり、コンパスを使い、竹ポール間に自前のフラッグを立てながら進む。
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吹き流しのところに着き、ホッとする。ホワイトアウトの世界で、現在地が確認できることは心強い。
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仙人岱ヒュッテから返ってくるTKさんと出会った。出目帽とゴーグルを装着し、きょうは強風に対して万全体制で臨んでいる。
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仙人岱ヒュッテに着き、暖を取りながら遅組3人で昼食休憩とする。
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帰路ではトレースが全行程で消えていた。酸カ湯温泉に着くと、家屋の隣斜面で雪下ろしが行われていた。命綱をつけながらの作業である。
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