桑畑山 尻屋から

桑畑山は尻屋崎の眺めが抜群であり、高山植物の宝庫でもある。花シーズンと思われる週末に桑畑山を訪れた。 登山ガイドブックに紹介されている岩屋コースは、風力発電用プロペラ機が多数建っているウィンドウファームの中の車道を通り、しかも車道入口のゲートが閉まっている可能性が高い。 そのようなコースは避けたいので、尻屋集落から登ることにした。 尻屋集落から桑畑山への登山ルートは縦走ルートと裏山ルートとがあり、当初予定していた縦走ルートの方は現地で調べてみたところ、使い物にならないことが分かった。 そんなわけで裏山ルートを利用することにした。 ところが裏山ルートの方は尻屋集落の神社からスタートするといった程度しか覚えておらず、「何とかなる」といったような気持ちでスタートした。

桑畑山 山行ルート図

尻屋集落の神社からスタートし、赤点のルートを歩いた。
山行後に調べた情報によると、裏山ルートは青色ルートのあたりに着いているようだ。


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東通村北地区基幹集落センターの駐車場に駐車し、出発点となる神社へ向かった。
神社へ入る交差点には「田名部海辺三十三観音巡礼二十三番札所」の道路標識がある。


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神社の左側に踏み跡が見えたので、それを辿って登って行く。


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神社裏には林道が通っており、そこで次の道筋を探すが、見つからない。
神社裏の小沢右岸に沿って登り、稜線へ出ることにする。
登山後に調べると、次のような情報があった。
「この林道を右の方に進んで、階段状の石積みのあるところから杉のまだ若い植林の中をまっすぐに急登する。」
いまから思えば、林道において登り口を良く探すべきであった。


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稜線への登りは藪漕ぎと急登が続いた。
稜線上へ出る直前ではトゲのあるバラ科の草藪に悩まされた。


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稜線に出ると林道があった。林道は稜線上に延びており、桑畑山へ向かっている。
雪崩防止のための金属製柵が林道に沿って設けられている。


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前方に桑畑山山頂が見えてきた。


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桑畑山山頂(400m)に着いた。
背後に風力発電用プロペラ機が多数みえる。
岩屋からの登山コースが通っている方面を見ている。


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尻屋崎方面を見る。登ってきた稜線上に雪崩防止柵が見える。
やませのガスで尻屋崎が覆われている。津軽海峡側は晴れている。


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津軽海峡側の山麓には巨大な石灰岩採石場が見える。


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山頂周辺には楽園を思わせる草原が広がっている。


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山頂での昼食休憩中にガスがいくらか取れ、尻屋崎がその姿を見せつつある。


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帰路では林道を下り、その入り口を見つけることにする。
尻屋の山麓から林道を辿って桑畑山へ登ることが出来れば、それは良い登山コースになる。
そのような期待で林道を徐々に下って行く。


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稜線先端の165mピーク近くになると、林道が突然終わっている。
ウソ。信じられない。しかし、林道は終わっている。
林道だと勝手に思い込んでいたが、どうも雪崩防止柵の管理道のようだ。
または柵を建てる際に作られた作業道であろう。それならば、つじつまが合う。
地図によると、目の前に見える鞍部に左右両側から道筋が通っている。
道筋の有無を確かめるため、鞍部へ下ることにする。


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鞍部への下りは、トゲのあるバラ科の草藪と格闘する藪漕ぎとなった。有刺鉄線の柵を乗り越えるオマケ付きだ。


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165mピークから鞍部を振り返る。鞍部には道筋らしきものはなかった。あるのは草藪と有刺鉄線の柵である。


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165mピークから尻屋崎を眺望する。


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165mピークから桑畑山方面を眺望する。尻屋集落から稜線へ登ったあたりも見える。
左側の急斜面を下り、地図に記載されている道筋を横切る感じにルートを取った。やはり道筋は無かった。


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登山後、尻屋崎を訪れ、寒立馬を見に行く。背後に桑畑山が見える。


記録


追加情報

  1. 尻屋崎〜桑畑山の稜線を辿る縦走ルートに関しては2つの入口を調べた。 国土地理院の地図を見ると、稜線先端あたりの鞍部に東西両側から稜線へ登る道筋が見える。これら2本の道筋の入口を調べた。 その結果、「登山道」は存在していないと判断した。 縦走ルートに関する情報は上の写真にも示されているが、特に入口周辺の様子を下の写真で示しておこう。
  2. 山行後の結論は、尻労(しっかり)集落から桑畑山へ登るルートが良さそうだ。 再び桑畑山を訪れる場合は、尻労ルートを利用したい。

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縦走ルートの入口にはゲートがあり、閉まっていた。
その先では工場敷地内を通るような感じになっており、通行を躊躇する。


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仮に縦走ルートを進んだとしても、稜線へ登る鞍部のところは草藪で覆われている。
既に述べたようにバラの群生や有刺鉄線もある。


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縦走ルート入口の反対側にある山神社
この神社から始まる道筋を期待したが、それらしき道筋はなかった。


参考資料



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