縫道石山

八甲田連峰や岩木山は1週間前に初雪で覆われ、里山は紅葉が終わりかけている。 そのような晩秋に、晴れた温かい週末が続くとの天気予報であり、下北半島の山巡りに出かけることにする。 第1日目は縫道石山登山と仏ガ浦観光、第2日目は大尽山登山と恐山参詣である。

縫道石山の登山コース図

登山コース図:青点は車道、赤点は登山道を表す。


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その特異な姿から、縫道石山は「入道石」や「日本のデビル・タワー」とも呼ばれている。


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縫道石山の手前側に見える岩ピーク(標高424m)はババ岩と呼ばれ、縫道石山の展望台となっている。
2010年4月25日の追記:登山道から424mピーク「ババ岩」への踏み跡が東尾根に延びていることを確認した。
ババ岩は縫道石山の写真撮影に適している。


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登山口から少し南へ移動した車道脇から縫道石山を撮影している。
2010年4月25日の追記:この地点と共に、ババ岩も縫道石山の写真撮影に適している。


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登山口から福浦へ向かう車道の坂道から見た縫道石山


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さらに坂道を下ったところから見た縫道石山


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さらに坂道を下ったところから見た縫道石山


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むつ市側から来た場合、野平地区まで来ると縫道石山の特異な山容が見えてくる。
このあたりに登山口へ向かう車道が分岐している。


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県道の長後・川内線から登山口へ向かう交差点に着いた。
この交差点には登山口まで5Kmの標識があり、ここから福浦方面へ進む。
100mほど前方に見える交差点は、国道338号線の交差点である。


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峠の登山口は車が十数台ほど駐車できる大きな駐車場となっている。
登山口への道路(野平・福浦林道)は野平側の一部を除き舗装道路になっていた。
2010年には全区間で舗装道路になっていると思われる。


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登山口の近くではブナ林の中を進む。樹間から縫道石山が見える。
縫道石山の全容が良く見える場所を期待したが、そのような場所は登山道にはなかった。


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登山口から20分ほどで鞍部となり、野平分岐に着いた。
野平からの登山道が右側から合流し、次に福浦側のダルミ沢経由の登山道が左側から合流する。
ダルミ沢を経由する登山道が「廃道」であることを掲示する掲示板があった。
写真に見られるように鞍部のあたりでは杉林の中を通る。


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杉林からヒバ林となり、勾配が徐々に増していく。ヒバの倒木が登山道を塞いでいるところが数カ所であった。


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樹間から縫道石山の岩壁が見え、その大きさに圧倒される。


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縫道石山の裏側へ巻くように登って行く。その急登では樹間から岩壁が見えるところがある。


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急坂を登ってきて標高570mぐらいの肩地形に着いた。最後の急登に備えて休憩を取る。


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大岩の間を縫うようにして山頂への急登が続く。ヒバ林の中を進むので高度感は感じない。


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縫道石山の山頂(626m)に着いた。背後の山は大作山(776m)である。
晴天であるにも関わらず他の登山者が見当たらず、山頂を独り占めする。


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津軽半島方面を眺望しているが、きょうは霞んでおり、遠くまで見えるとは言えない。


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北海道方面を見るが、北海道は見えなかった。
岩に生えている地衣類が、国の天然記念物に指定されているオオウラヒダイワタケである。
一度踏むと、元の状態に戻るのに少なくとも50年はかかると言われている絶滅危惧種である。


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200m近い岩壁の上から福浦方面を見下ろしている。写真左上に写っている車道あたりとの落差は500mほどある。
現場で感じた高度感が写真から感じとれない。あの高度感を写真で表現するにはどのようにしたら良いのであろうか。


記録


山行後の仏ガ浦観光



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