縫道石山、ジジ岩、そしてババ岩の胎内めぐり

稲刈りが行われている秋分の日、下北半島の縫道石山を訪れることにした。 縫道石山の登山だけだと3時間ぐらいで済むので、山麓のババ岩とジジ岩も訪れることにした。 Kさんとの2人行である。

縫道石山の山歩き地図

歩いたところを赤点で示す。


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野平から縫道石山登山口へ向かう交差点に着いた。登山口へ5kmの登山口案内標柱が見える。
登山口経由で野平と福浦とを結ぶ道路は、舗装道路工事がほぼ完成しているが、この時点では野平側2Kmほどが未舗装であった。
現在、舗装道路工事は最終段階にある。


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登山口から300mほど手前側の車道に駐車し、そこの道路脇から縫道石山を撮っている。


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ババ岩やジジ岩も見える。ババ岩も縫道石山の撮影ポイントであるが、ここも縫道石山の撮影ポイントである。


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ババ岩(424mピーク)は登山道からの脇道が通じており、縫道石山の展望所として利用されている。
ババ岩には南側下端あたりに洞窟があり、縫道石山の登山後に訪れる予定である。


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ジジ岩はババ岩の少し西に位置する。ババ岩から藪こぎをしてジジ岩へ行く予定である。


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登山口に着いた。


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登山口から出発する。登山口周辺では刈り払いが行われていた。


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登山口から2、3分も歩くと、樹間を通して左手にババ岩の岩稜が見えてくる。
ババ岩の洞窟を訪れる場合は、この辺りからババ岩の岩稜下端へ向かう。


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登山口から20分くらいでババ岩分岐に着く。尾根への坂道が緩斜面になったあたりに分岐がある。
登山道からババ岩への脇道は、かっては踏み跡であったが、いまは立派な歩道になっている。


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尾根上の登山道には樹木が切り開かれたポイントがあり、縫道石山が眺望できる。
この撮影ポイントをはじめ、ババ岩への脇道、登山口の刈り払い、等々。数年前に比べ、登山道の整備は進んでいる。


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野平分岐に着いた。野平からの登山道と福浦側からダルミ沢経由の登山道とが合流する十字路になっている。
野平からの登山道はあまり利用されていない感じだ。ダルミ沢経由の登山道は廃道になっている。


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野平分岐を通過すると、勾配が徐々に増していく。
縫道石山をアルパインクライミングとして登る場合の脇道が踏み跡として微かに見える。


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樹間から縫道石山の絶壁が見える。


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急坂を登り切って標高570mぐらいの尾根上に着いた。ここは休憩に適した場所だ。
ここから山頂へは10分ぐらいである。


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山頂への最後の急登が続く。ヒバ林の中を進むので高度感は感じない。その一方で樹間から絶壁が見える。


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縫道石山の山頂(626m)に着いた。北隣に大作山(776m)が見える。



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山頂の様子。この後、登山者が増え、この日の登山者は十数名になったと思う。


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山頂から登山口方面を眺望している。眼下にババ岩とジジ岩、遠くに縫道石(591m)、さらに遠くに津軽半島が見える。


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ジジ岩


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山頂から200m下の森を見下ろしている。


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津軽半島には丸屋形岳や袴腰岳の山影が見える。


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目を北西に移すと、眼下に福浦集落が見え、津軽海峡の先に北海道が見える。


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縫道石山の登山後はババ岩へ向かう。この分岐から5分ぐらいでババ岩に着く。


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ババ岩に着き、縫道石山を眺望する。


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縫道石山


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ババ岩は恐竜の背びれを連想するような岩稜になっている。


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ババ岩からジジ岩を見ている。


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ババ岩から藪こぎをしながらジジ岩へ向かっている。尾根伝いに進む。ババ岩と同じ岩質の露岩が点在している。


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ジジ岩側の最高地点に登ろうとしている。南壁には手がかりが少なく、北壁へ移動する。


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北壁には樹木が生えており、手がかりがある。岩場からの下りのことを考えると、ロープやヘルメットを携帯するのが良い。


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ジジ岩側の最高地点に着いた。


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ジジ岩側の最高地点から縫道石山を眺望する。


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縫道石山


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ジジ岩の本体が隣に見える。こちらを登攀するのは至難の技であろう。


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ジジ岩からババ岩を見ている。写真右端の塔あたりに洞窟がある。その洞窟へ向かうことにする。


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登山口近くまで戻り、写真に見られるハリギリの巨木あたりから藪こぎしてババ岩の岩稜下端へ向かう。
2、3分の藪こぎで岩稜下端あたりの東壁に着く。


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岩稜下端あたりに取付いた後は、写真に見られるような岩稜東壁と土肌との境に沿って進む。
すぐに灌木を掴まりながら登る急斜面になり、2、3分で洞窟入口に着く。


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洞窟入口に着いた。洞窟と思っていたが、上方は開口し、写真に見られるように岩のドームで覆われている。
つまり、これは高さ数メートルにもなる狭い岩の隙間であり、断面的には「く」の字になっている。
不思議な自然の造形だ。


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岩の隙間へ入り、入口を振り返っている。


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岩の隙間を進む。Kさんは早々と進んでいる。


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大人ひとりがやっと通れる程度の狭い隙間が続く。バックパックが邪魔になり、空身で進む。


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隙間をほぼ通過し、隙間を振り返っている。


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狭い隙間からなるトンネルを完全に通過し、トンネルを振り返っている。


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トンネルを抜けたところから、隣のジジ岩を見ている。
この場所は、恐竜に例えれば背びれと背びれとの間になる。


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この「背びれ」を登るのは無理だ。


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「背びれ」の下にトンネルが続いていることに気づき、奥へ進む。


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Kさんもバックパックが邪魔になるようだ。


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「背びれ」の下を潜り抜けたところで行き止まりになり、狭い隙間が真上に開けていた。


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先ほどのトンネルを再訪する前に、誤ってトンネルよりも上側を探していた。
写真に見えるほどの高い崖になると、トンネルの場所よりも上に来ている。


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そのときに別の洞窟を見つけた。こちらは小沢の上流側になっており、完全な洞窟になっていた。
この洞窟内にはコウモリが飛んでいた。興味のある方は探索してみてください。
先のトンネルを含め、この周辺では3つの洞窟を確認している。さらに探せば、もっと洞窟が見つかるかも。


記録


翌日の山行



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