櫛石山とクマゲラの森

7月中旬、白神山地の櫛石山とクマゲラの森を訪れた。 奥赤石林道の登山口からクマゲラの森へは、通る人々の多さを物語るハッキリした山道が続いていた。 この山道は櫛石山の南尾根、標高730mぐらいで山越えの峠になっている。 この峠から櫛石山頂上へは、登る人の少なさを物語る不鮮明な踏み跡が見られた。

櫛石山の登山コース図

歩いた山域の地図


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白神ラインから奥赤石林道への入口にはゲートがあり、一般の車は入れない。


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ゲートから11Kmぐらいのところに登山口がある。櫛石沢を横切ってから300mほど進んだ地点になる。


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登山口の案内板で現在位置を確認する。


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通る人々の多さを物語るハッキリした山道が続いている。写真は小沢を横切る地点を写している。


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ところどころで世界遺産関連の標識が見られるといった違いがあるが、普通の登山道と同じだ。


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標高730mぐらいの峠に着いた。櫛石山頂上へ向かう分岐点となっている。
ここから櫛石山頂上へは藪こぎとなる予定であり、コンパスを櫛石山頂上へセットする。


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踏み跡を見つけたり見失ったりしながらの藪こぎが続く。踏み跡らしきものが2本、3本と見られる。
踏み跡を見失っても、尾根の背に沿って進めば次の踏み跡が見つかる。


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標高740mの小ピークを越え、いよいよ櫛石山頂上への登りになってきた。ところどころで赤テープが見られる。


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櫛石山頂上(764.4m)に着き、三角点を確認する。標高730mぐらいの分岐点から20分ぐらいで着いた。
櫛石山頂上からの眺望は全く得られない。山道へ戻り、クマゲラの森へ行こう。


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クマゲラの森への山道を進む。先ほどの藪こぎと比べると、ハイウェイのような山道が続いている。


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樹間から櫛石山頂上が見える地点があった。


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天狗岳への登山道が通っている山並みが見える。「ノズの赤タクレ 」と呼ばれる崩壊地も見える。


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世界遺産登録核心地域へ入る地点に着いた。この山道は「既存の歩道」に分類されている。
この場所は東側が開け、ヤナダキ沢あたりが見える。


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623mピークでは西側が少し開け、白神山地の秘峰・摩須賀岳(1011.8m)が見えた。


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623mピークを越え、標高580mぐらいのT字路分岐へ向かっている。


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標高580mぐらいのT字路分岐に着いた。ヤナダキ沢からクマゲラの森経由で赤石川へ抜けるルートが通っている。


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反対側からT字路分岐を見ている。


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クマゲラの森へ入っていく。


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クマゲラの巣穴があったブナの木は朽ち果て、現在は写真にみられるような状態になっている。
クマゲラの巣穴が見られる別のブナの木があったことを思い出す。その木を探そう。


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しばらく探した後、そのブナの木は見つかった。まっすぐな太い樹幹に巣穴が見える。
ヘビに襲われないように、まっすぐに伸びた木に巣穴を作る。


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クマゲラの巣穴。現在もクマゲラがこの森に住んでいることを期待したい。


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標高490mあたりから湧水が流れ出している小沢を見下ろしている。


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ここの湧水は白神山地で一番美味しいと言われている。
甘みがあることから、コヒーよりも、日本茶に適した湧水と言われている。ここで昼食休憩とする。


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湧水の場所からの眺め。1時間も休憩してしまった。そろそろ帰るとしよう。


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クマゲラの森では世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会のメンバーと出会い、活動の概要を聞く。
地元の大学生を含め、老若男女のボランティア調査員によって支えられている。


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登山口近くとなり、奥赤石林道が通っている山並みが見えてきた。


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登山口に戻ってきた。ブナ林モニタリング調査会などの車が停まっている。


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登山口ではサルナシの花が見られた。サルナシはキウィフルーツの原種で、熊の好物である。
これはブナ林モニタリング調査会の別メンバーから聞いたことの受け売りである。
そのメンバーとの雑談後、11Kmぐらい先のゲートへ向けて歩き始める。3時間で着く予定である。


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奥赤石林道をテクテクと歩き、戻っている。ブナ林モニタリング調査会では林道の修復も行っていた。


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1時間ほど歩いたところで、ブナ林モニタリング調査会の車が追いつき、彼らの車に乗せてもらった。
世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会の親切に対し、この場を借りてお礼を申し上げます。


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