白神山地 白神川 種蒔苗代沢

白神山地において、登山道に隣接する「便利な沢」として白神川に目をつけた。 登山道の隣に位置する沢を遡行するので、いつでも登山道へ逃げることができるといった安心感が得られる。 日帰り山行ができると思うが、想像している以上に時間がかかるかも知れないので、白神岳山頂の避難小屋に泊まる計画にしよう。 そうであるならば、日本海へ沈む夕日や白神山地から昇る日の出を見たいものだ。 下山は登山道を利用するにしても、その距離が長いので、下山用の履物をザックに入れることにしよう。 このような計画にKさんが加わり、2人パーティで白神川の支流・種蒔苗代沢を遡行して白神岳山頂を目指した。 ところが山頂近くの源頭部において、根曲がり竹と潅木とが入り混じった急斜面での藪こぎに3時間半もかかってしまった。 疲労困憊の状態で避難小屋に着いたのが17時半で、ぎりぎりセーフといった感じだ。大反省。

ルート:白神岳登山口〜二股分岐〜二股〜種蒔苗代沢〜白神岳山頂

白神川の一般的な情報

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二股コースを進む同行者Kさん
二股分岐ではサル数匹、二股の近くではタヌキ2匹を見た。


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白神川の二股に着いた。中間尾根に登山道が見える。
左が種蒔苗代沢、右が母沢(本流)


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種蒔苗代沢を少し遡行し、下流側を振り返る。
花崗岩(ウズラ石)のV字谷である。


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何かあれば登山道へ逃げれば良いと考えていたが、そんな生易しい斜面でないことを実感する。


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急勾配のためか、滝が次から次へと現れる。
登山者数の多い山頂部のことを考慮し、枝沢の水を飲んだ。


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標高800mぐらいのゴルジュにある5m滝と3m滝
ここが最大の難所であり、ロープを使用して右岸から巻いた。


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このような連瀑帯が多いのが特徴的な沢である。


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沢が細くなり、高度を上げてきた感じになる。


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標高1050mぐらいの10m滝であり、これが最上流の滝である。
曇ったレンズのため、このような写真になった。


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標高1100mぐらいの二股において右沢を写す。
山頂の方向へ向いている右沢を進んだが、その結果、前述したように3時間半の藪こぎとなった。
山頂は目と鼻の先にあるが、全く進まない感じの藪こぎが続いた。
後で山頂から地形を見ると、左沢へ進むべきであったようだ。


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疲労困憊の状態で17時半に避難小屋に着いた。
計画の甘さとルートの読みに関して大反省。
元気なKさんはウズラ石沢への道を少し下り、水の調達。


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Good Night 白神
ウズラ石沢で冷やしたビールを山頂で飲み、日が沈むまで雑談する。
トイレのところへ移動すれば、海岸線や日本海が見える。


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Good Morning 白神
追良瀬川や赤石川の源流域方面を見ている。
昨夜は天の川や人工衛星など、本格的な星空が見えた。


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朝を迎える避難小屋
小屋の背後に向白神岳、遥か彼方に岩木山が見える。
写真下端あたりのところにウズラ石沢への道がある。


記録

資料



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