白神山地 大滝又沢

梅雨明けの3連休である。 第1日目は都合がつかず、第2日目に出発。 第1日目に出発した山仲間2人が大滝又沢に泊っているので、彼らと合流するため、そのテント場へ向かう。

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大川林道終点から大川を遡行し始める。水量は普通だ。
雨で増水している場合は山越えをするつもりであったが、きょうは快適な沢筋が利用できそうだ。


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マタギの神様が住むと言われているジョウトク沢(常徳沢)に着いた。
マタギが大川の上流に入るときは、ジョウトク沢の出合いに立ち、かぶりものをとって上流に向って拝礼してから出かけそうだ。
マタギにならい、ヘルメットをとって沢旅の安全を願う。


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林道終点から40分ほどで大川と大滝又沢の合流点に着く。


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大滝又沢は沢歩きに適した穏やかな渓流が続く。
「沢登り」を目指す人にとっては物足りないが、「沢歩き」に適した渓流が続く。


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大滝又沢に来ると、いつも写真を撮っている地点に着いた。
ここから25分ぐらいでマタギ小屋跡地に着く予定である。


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沢歩き初心者に適した難所もところどころである。


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マタギ小屋跡地のある朝山沢(朝日沢)出合いに着いた。
ここから10分ぐらのところに大滝又沢と青鹿沢の合流点がある。


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大川林道終点から2時間ほどでテント場に着いた。


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周辺のブナ林を散策する。
美しいブナ林の下側は、日当たりが悪くて灌木がまばらであり、どこでも歩ける感じのところが多い。
もちろん日の当たる稜線上などでは笹密生地帯もあるが、・・・
どこでも歩ける感じであるが、地図とコンパスは必要である。


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「村淳」のナタメがここにもあった。この人物のナタメは暗門周辺のいたるところで見る。
人が歩かないであろうと思われる山域でも、かならず「村淳」のナタメがあり、驚かされる。
その他にも幾らかのナタメがあり、マタギを始め、様々な里人が白神山地へ分け入っていた往時がしのばれる。


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クマの「ナタメ」もある。
この太いブナをよじ登り、ブナの実を食べたのであろう。


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次は大滝又沢を散策する。
「岩門」と呼ばれるこの地点は、2007年以前は難なく通行できたが、2009年からは股下の水深になった。


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散策後、へツリの練習をしながらテント場へ戻るところ


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最終日の朝、林道終点へ戻ると、多くの車が止まっていた。
大川のタカヘグリへ向かった人々の車のようだ。
今年(2010年)、タカヘグリのキーポイントを通過する場合の水深は腰のあたりとの情報を得た。
白神山地の夏シーズンが始まったようだ。


記録

資料



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