大沢川の西股沢は標高463mの二股で本流(西の谷)とガラ沢(東の谷)とに分かれる。 西の谷となる本流の方を日帰りで遡行した。
最初は沢登り初級者に適した渓谷が続き、その後は癒し系の穏やかな沢が続いていた。 林道が近くまで延びていたこと、世界自然遺産地域外にあること等を考えると、人の手が最近まで入っていた山域であろう。 しかし、雰囲気的には人の踏みこんだ跡がない原生の森の中を流れる美しい渓谷である。 できれば「幻の天女の滝」と呼ばれる滝(15m)を訪れたかったが、片道4時間では遠くおよばず、適当なところで折り返した。
西の谷へ行くにしても、東の谷へ行くにしても、その最大の難点は草の藪こぎが1時間半ほど続くことだ。 朝日股橋のところ(朝日股沢・西股沢の出合い近く)に駐車し、西股沢左岸の林道跡(旧大沢西の股林道)を辿る。 地元の人々が山菜採りに利用していると思われる踏み跡が着いているものの、草藪や灌木ブッシュが続き、ガケ崩れ跡も3カ所ある。 踏み跡を辿れば、朝日股橋から1時間50分ほどで自然に西の谷へ着く。 そこは標高463m二股の脇である。 踏み跡が着いているものの、朝露で濡れた草藪をかき分け、単独で1時間半ほどの藪こぎは長く感じた。
朝日股橋近くの林道分岐では右の林道跡へ入る。 |
林道跡終点から沢へ下り、標高463m二股から西股沢本流(西の谷)を見る。 |
標高463m二股からガラ沢(東の谷)の入口を見る。 |
二股から西の谷を25分ほど進むと深淵が現れた。 |
小さな滝が適当間隔で次から次へと現れる。 |
ヘツリが要求される場所もある。 |
沢登り初級者に適した渓谷が1時間以上つづく。 |
穏やかな流れになってきた。 |
標高565mの二股に着いた。 |
8時間の山行を終え、時間的な余裕をもって人里へ帰ってきた。おしまい。 |