昨夜は白神岳避難小屋に泊まり、出発の朝を迎えた。霞みがかかり、風もあるが、まずまずの登山日和である。 我々3名の他に東京からの単独行者が泊まり、単独行者は4時半ごろに向白神岳へ向かって出発した。
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白神岳避難小屋の背後に1250mピークが見える。向白神岳(1243m)は1250mピークの背後に隠れている。 1250mピークあたりの残雪がなくなっており、ある程度の藪こぎを覚悟しなければならないようだ。
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避難小屋を5時半に出発する。出発点からの眺め。つぼ足で進める程度の柔らかい雪質である。
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稜線の右、左と雪面を拾いながら進んでいる。現在のところ藪こぎもなく、順調に進んでいる。
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通称「玄関岳」の近くになり、白神岳方面を振り返る。
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ルート最大の難所となる玄関岳が見えてきた。
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玄関岳は北から巻くように進んだ。緊張を強いられる急斜面でのトラバースが20分ほど続いた。
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玄関岳を越えたところで、玄関岳の東斜面を見上げる。尾根伝いに進んだ場合は、この急斜面の下りが難所になる。 アイスバーンの時のことを想像すると、背筋が寒くなるような斜度と高度感がある。
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玄関岳を越えたところで前方を見る。ルートから右へ少し外れた位置に通称「奥座敷」が見える。
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奥座敷を通過するあたりから白神岳方面を振り返る。
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玄関岳を越えると、歩きやすい稜線が続いている。1165mピークへ登るあたりとなった。右手前方に岩木山が見える。
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岩木山
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1165mピークを越えると、通称「偽山頂」と呼ばれる1250mピークと本当の向白神岳(1243m)とが見えてくる。 白神岳から見える向白神岳は偽山頂の方であり、本当の向白神岳は偽山頂の背後に隠れている。
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1250mピークあたりから藪こぎがあるようだ。行けるところまで行ってみよう。
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1221mピークを越えたあたりで東京からの単独行者と出会い、藪こぎの様子を聞く。
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稜線を辿り、まずは1250mピークを目指す。
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白神岳方面を振り返る。白神岳が遥か彼方に見える感じになってきた。
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1250mピーク手前のピークに着き、1250mピークを見る。その背後の尖った山頂が向白神岳である。 目の前のササ地帯と1250mピーク手前との2カ所で藪こぎがある。その後も藪が続いているようだ。
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藪こぎの前に眺望を楽しんでおこう。二ツ森・真瀬岳・摩須賀岳などが見える。
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白神岳〜大峰岳〜崩山の稜線の眺め。左端の白神岳から稜線を辿ってここまで来た。
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1250mピークへの藪こぎ
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1250mピークに着いた。ここが白神山地の最高地点である。三角点のある向白神岳(1243m)は少し先にある。 東京からの単独行者の足跡は、ここまでになっていた。
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1250mピークから白神岳方面を振り返る。
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藪こぎがあるが、三角点のある向白神岳を目指そう。
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1250mピークを越えたあたりでは鎌尾根の藪こぎが続く。三の沢の眺め。
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灌木で進みにくい藪こぎが続く。時間にして15分ぐらいと思われるが、長く感じられる。
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藪こぎの途中から1250mピーク側を振り返る。
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やっと向白神岳(1243m)に着きそうだ。雪庇に注意しながら慎重に進む。
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向白神岳(1243m)の手前となり、通過してきた雪庇地帯を振り返る。
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1250mピークから25分ほどで向白神岳(1243m)に着いた。 Kさんにとっては白神岳から向白神岳への山行は先週につづき2回目となってしまった。 当初の予定であれば今回は一ツ森から向白神岳への山行であったのだが、・・・。 Kさんの話によると、先週は藪こぎなしで向白神岳に着いた。Kさんが撮った先週の写真を付録に示す。
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向白神岳(1243m)から1250mピーク側を眺める。
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向白神岳から一ツ森側を眺める。通称「直角峰」や吉ガ峰が見える。
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向白神岳の三角点と山頂標識を見つけることが出来た。
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12時に避難小屋に戻った。往路3時間、帰路3時間半の山行となった。
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