白神・矢立登山道 大日影山〜甚吉森の縦走

秋晴れの日に白神・矢立登山道を部分的に歩くことにした。具体的には大日影山(820m)〜甚吉森(800m)の区間であり、縦走路全長の半分ぐらいを歩く感じになる。 大日影山〜甚吉森の縦走に2時間、縦走路への登りと下りに4時間、計6時間を行動時間にあてる計画にした。昼食休憩を含めると7時間ぐらいになり、一日の山行としては適切であろう。 大日影山への登山道は、道筋に関する情報が少なく、不確実性要素が多い。したがって大日影山側から出発するのが良さそうだ。 Kさんとの二人行であり、車1台を終点の日景温泉に残し、別の1台で出発点の大日影山登山口へ向かった。


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国道7号線から矢立林道へ入り、下内沢に沿った未舗装の林道を進む。
国道7号線から日景温泉へ入る交差点から30mほど南側に矢立林道の入口がある。


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国道7号線から4Kmほど進み、矢立林道から北の又林道へ入る。
北の又林道へ入ると悪路になるので、北の又林道の起点あたりに駐車することが考えられる。


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矢立林道から北の又林道へ1Kmほど進むと、車止めがあり、ここに駐車した。
国道7号線から5Kmほどの距離、標高340mぐらいにゲートがある。


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北の又林道、その後に続く林道跡を辿り、稜線上の登山道分岐を目指す。
草の藪こぎ、標高680mぐらいでの下り坂、路肩崩壊などがあるが、とにかく林道跡を進む。
山の背はブナ林で覆われ、山の斜面はスギ林になっている。このような構図の山域になっている。


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標高740mぐらいで林道跡終点になった。林道跡を辿れば自然に稜線上の登山道へ出ると思ったのだが、・・・。
あと60mほど登れば稜線上の登山道へ出るはずである。


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林道跡終点から稜線上の登山道へ出る道筋があると思い、ここから取付く。


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最初は赤テープが見られたが、すぐに笹地帯の藪こぎになった。道筋を間違えたことは確かだ。
引き返す気にもならず、藪こぎを続け、稜線上の登山道へ出ることにする。
このようなこともあると思い、大日影山側から出発したことは「正解」であった。有難くない「正解」だ。


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藪こぎ20分ほどで電波反射板のところに出た。巨大な反射板が2基建っている。


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稜線上の登山道を辿り、大日影山へ向かう。刈り払いされた登山道が続いている。


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反射板のところから5分ほどで大日影山頂(820m)に着いた。
山頂の標識には「縫戸山5.6Km」「甚吉森3.5Km」と書かれている。
ブナ林の中にあり、展望が得られないが、山頂で昼食休憩にする。


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大日影山から甚吉森への縦走路を進む。2時間ぐらいかかる予定である。


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樹間から阿闍羅山(709m)が見える。この山域は阿闍羅山の裏側になる。


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笹藪で覆われた稜線が続いているのが見える。
このときは問題なく通行できたが、3、4年と経過すると、縦走路は藪化するであろう。
したがって刈り払い情報を山行前に収集することが求められる縦走路である。


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縦走路途中の774mピークは笹の刈り払いが行われており、大日影山方面の展望が得られる。
大日影山(820m)、その隣に田代岳(1178m)が見える。


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縦走路の南端となる縫戸山(769m)も見える。


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甚吉山へ向けて縦走路を進む。774mピークと甚吉山との間には標高差100mぐらいのアップダウンがある。


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甚吉森(800m)に着いた。大きな広場になっているが、展望は得られない。


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甚吉森から日吉温泉へ向けて下る。ところどころで急坂があるが、普通の登山道が続いている。
Kさんはキノコ採りに早変わりである。


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標高450mぐらいで送電線鉄塔のところに着き、甚吉森側を振り返っている。ここから甚吉森山頂は見えない。


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標高350mの分岐に着き、山側を振り返っている。ここには「甚吉森2.5Km」の登山道標識が立っている。
日吉温泉へ向かう登山道と、道の駅「やたて峠」へ向かう登山道とが分岐している。


記録


大日影山への登山道に関するコメント

北の又林道から稜線上の登山道分岐へ出る道筋について山行後に詳しく調べた。 2009年の青森勤労者山岳会の山行記録を見ると、次の記載が見られる。 「ガレ場10:35 →水場標識11:09 → 縫戸山分岐11:24 → 反射板山頂標識11:35」。今回の山行では「水場標識」を見かけなかったが、「水場標識」は林道跡終点から300mないしは400mほど戻った地点にあると思われる。 水場標識から沢の左岸を辿り、稜線上の縫戸山分岐へ出ている。そこは反射板から300mほど南東へ移動した地点になる。




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