小泊海岸 鮪山沢

竜飛岬近くの西海岸・小泊海岸には、車道や人家から遠く離れた陸の孤島となっているところがある。 そのような海岸に流れ出しているのが鮪山(しびやま)沢である。 辞書を調べると、鮪(シビ)とは「最も大きく成長したマグロの呼び名」とある。 沢名の意味や由来はさておき、鮪山沢の河口あたりはテント場として適しているかも知れないと思い、海岸ルートから下見へ出かけた。 鮪山沢はキャンプのために再び訪れたくなるような沢であろうか。

小泊海岸

歩いた海岸ルートを赤点で示しています。


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国道339号線「竜泊ライン」の冬季閉鎖ゲートが出発点
ゲートのところは「坂本台」と呼ばれ、駐車場がある。


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出発点から権現崎を眺望する。
権現崎の北側には、国道が通っているが、人家のない海岸が続いている。


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国道から海岸へ降るところは整備された階段がある。
萱部(かやべ)と呼ばれる場所には番屋が数軒建っている。いまは使われていないと思うが、・・・
津軽海峡の先には北海道が見える。


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海岸線を少し進んだところで進行方向を見る。
前方に見える山が鮪山(しびやま)、その手前側の谷が鮪山沢のようだ。


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出発点から1時間ほどのところで見た滝
山行後に調べたことであるが、「小便滝」と呼ばれている。


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小便滝から見た進行方向。鮪山が見える。


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これも山行後に調べたことであるが、「わしり」と呼ばれている岩場である。
アイヌ語の「水際の断崖」がなまって「わしり」となったようだ。
写真に見られるように「へつり」や「3点支持」で進むところがある。


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時化ると通行できないと思われるところも数カ所あった。


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鮪山沢
もう少し大きな沢と思っていたが、・・・
テントを張るような平坦な草地もない。


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鮪山沢の周辺では写真に見られるように岩のりが多く見られた。


鮪山沢はテント場として適しているか

判断は「ノー」であった。 第1の理由は鮪山沢が思っていたような沢でなかったということである。 第2の理由は海が時化ると通行できないと思われるところが数カ所あった。 したがって行くときは晴れていても、帰る日に時化ると帰れなくなる。 第3の理由は重いザックを背負っているとケガの可能性が高いと思われるところが何カ所かあった。 鮪山沢からゲートへの帰路では、安全な範囲でテント場適地がないものかと見たが、これも「ノー」であった。

記録



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