青森県の山 積雪期

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青森県の積雪期登山情報が、このページに入っている。 白神山地については秋田県側の山も含まれる。

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更新日: 2013年5月13日



積雪期の山歩き一覧








 











付記

  1. (秋田)と付記している山の情報は、別ページ「青森県外の山 積雪期」に入れているが、このページからもアクセスできるようにしている。
  2. (未踏)と付記している山は、積雪期にまだ登っていない山であり、事前調査の情報が記載されている。
  3. 山の位置情報に関し、さらに詳しく知りたい場合は次のウェブページが役立つ。


雪山ルートマップ一覧

当サイトの山行写真ページにはルート図が含まれていることがある。 それとは別の雪山ルート図、例えばある山域全体の雪山ルート図を作った場合は、ここにリストアップしている。

    岩木山





    十和田湖周辺


    県南東部


無雪期の登山道マップ一覧へ移動する



北八甲田連峰

雪の北八甲田連峰においては仙人岱ヒュッテを基点とすることが多い。 したがって入山ルートとしては酸カ湯温泉から地獄湯ノ沢を通って仙人岱ヒュッテに至る仙人岱ルートが最も一般的であり、泊りや日帰り登山を含め、仙人岱ヒュッテは新雪期から残雪期へ至る全期間において良く利用されている。 これに対して大岳ヒュッテの方は、風当たりが強い場所にあること、暗くて寒いこと、トイレ臭がすること等々により、厳冬期はほとんど利用されず、3月以降になって休憩に利用される程度である。

3月から始まる山岳スキーのシーズンになると、北八甲田連峰の多くの山岳スキールートに竹ポールが立てられるので、これらのルートを利用して様々な山域での山岳スキーや雪上ハイキングを楽しむことができる。 北八甲田連峰には過去に雪崩が起った場所などがあるので、山岳スキールートを歩くにせよ、それ以外の山域を歩くにせよ、山岳スキールート案内図や登山地図などを利用し、歩く山域の予備知識を得ておくのが良いでしょう。

積雪期の山歩きリスト


北八甲田の雪山ルートマップ


積雪期山行の追加情報

(避難小屋情報)

(検索による追加情報)

(道路の冬季閉鎖情報)


観光や温泉



仙人岱ルート

酸カ湯温泉から地獄湯ノ沢を通って仙人岱ヒュッテへ至るルートは「仙人岱ルート」や「地獄湯ノ沢ルート」と呼ばれている。 山岳スキー用に設定された大岳環状ルートの一区間でもある。 雪山の季節は仙人岱ヒュッテを基点とすることが多いことから、仙人岱ルートは北八甲田で最も頻繁に利用されるルートと言える。 その傾向は初冠雪のころから残雪期の終わりまで続く。

(新雪のころ)

初冠雪のころ、仙人岱への夏道コースの下部はヌカルミが多いが、毛無岱側(北側)と比べ、仙人岱から大岳山頂への登りは降雪量が少なく、登りやすい。 このころの履物としてはスパイク付き長靴が適している。 つぼ足で歩く程度の新雪時は夏道コースを利用する。 このころでも週末になると、登山する人をかなり見かける。 夏場はいろいろな山へ散らばっていた山歩き愛好家が、雪が降るころになると北八甲田へ帰ってくる感がある。

(厳冬期)

本格的な冬場となり、酸カ湯温泉周辺の森に雪原が出現すると、山スキーやスノーシューを用い、山岳スキー用に設定された大岳環状ルートに沿って登ることになる。 酸カ湯温泉(890m)の上側駐車場にある登山口(900m)から出発し、「大岳環状ルート3」「大岳環状ルート4」と言った指導標に沿って進む。 週末であれば人が歩いたルートが着いていることが多い。 最初にラッセルをする人がどこにルートを着けるかは、その時々で若干異なるが、21番指導標が取り付けられた太いブナは常に通る定位置のようになっている。 そこは見晴らしの良い場所であり、休憩に適している。 そして30番指導標のあたりで落葉樹林から針葉樹樹林(アオモリトドマツ)に変わり、行く手に急斜面が立ちはだかる。 ここは急斜面の裾に沿って右に折れ、地獄湯ノ沢の方へ移動する。 このあたりは途中の小沢を避ける感じで急斜面の裾に沿って進み、途中で35番指導標を見て地獄湯ノ沢の左岸に辿りつく。 沢へ降りる地点(1080mぐらい)となるアオモリトドマツには「大岳コース」の赤い標識が山側に面して取り付けられている。 沢へ降りるところには木の枝に赤いテープの目印が取り付けられていることが多い。 沢のほかの場所は雪庇が発達していて沢への上り下りには適していないので、やはりこの場所から沢へ上り下りするのがよい。 人が歩いたルートがどの程度着いているかによって左右されるが、登山口(900m)から地獄湯ノ沢(1080mぐらい)へは40分から1時間かかる。

ここは大岳環状ルートと硫黄岳ルートとの分岐点になっており、硫黄岳ルートの方は沢を横切り、硫黄岳の鞍部の方へと登ってゆく。 一方、大岳環状ルートは地獄湯ノ沢の中を進む。 沢は風の通り道になっており、源頭部では強い寒風が吹いているのが普通である。 したがって源頭部を通るときには防寒の対策が必要である。 風向きは西からの風である場合がほとんどであるが、たまに東からの風のときがある。 冬場の気候のとき、強い向かい風のところを歩くことが分かっている場合は事前に出目帽とゴーグルを準備しておいた方がよい。 沢を登りきって49番指導標(雪で見えない場合が多い)のところまで来ると、沢の右手3メートルほどの高さの雪原に竹ポールが立っている。 単なる竹ポールなのか標識旗なのかは年や時期によって異なるが、ここには何らかの目印が立っていることが多い。 竹ポールが立っているものとして話を進める。 ここは竹ポールの方へ曲がり、仙人岱の雪原にでる。 竹ポールから数メートル東側は雪庇となっている。 そこは地獄湯ノ沢を流れている風が地形に沿って南東へ折れ曲がるところであり、そこのところに数メートルの高さの雪庇が発達している。 したがって視界が悪い時にここを通る場合は雪庇に注意する必要がある。 仙人岱の雪原に竹ポールが間隔を置いて立てられているときには竹ポールに沿って進めばよい。 雪原を南東へ少し(300mほど)進むと、仙人岱ヒュッテ(1330m)に着く。 人が通ったルートが着いている状態では地獄湯ノ沢を登り始めてから30分から1時間ほどで仙人岱ヒュッテに着くことができる。

厳冬期に大岳環状ルートを通って仙人岱ヒュッテへ向かう場合は、やはり大岳環状ルートに沿って地獄湯ノ沢の中を進むのが良い。 地獄湯ノ沢の右岸に沿って延びている夏道コースを進んだ場合は、地獄湯ノ沢へ入る手前あたりで急斜面のトラバースがあり、小さいながらも雪崩に巻き込まれたと言った話を聞く。 したがって厳冬期は地獄湯ノ沢の中を進むのが良い。

厳冬期に仙人岱ヒュッテから大岳(1584m)または小岳(1478m)へ登るかは天候によりけりである。 山頂部は天気の良い日でも強風が吹いているのが普通であるから、山頂へ登る場合は天候の良し悪しに関わりなく出目帽やゴーグルなどを準備しておいた方がよい。 スノーシューで大岳山頂へ登る場合はクランポン(アイゼン)のシッカリしたタイプのものが必要になる。 樹氷を見るなら小岳の方がよい。 小岳の方は勾配が緩やかであり、仙人岱ヒュッテから山頂までの距離も短いので、比較的登りやすい。

新雪時から新年まで仙人岱ヒュッテは地元の山岳スキーヤーでにぎわう。 新年を仙人岱ヒュッテで迎えることを恒例にしている人々もいる。 年が明けると仙人岱ヒュッテは静かな時期を迎える。 その一方で週末になると毎週のごとく仙人岱ヒュッテにくる常連の人もいる。 2月下旬になると大岳環状ルートをはじめ北八甲田の山岳スキールートに竹ポールが立てられ、3月から山岳スキーシーズンが始まる。 このころは他府県からの山岳スキーヤーを含め、再び仙人岱ヒュッテは山岳スキーヤーでにぎわう。

(残雪期)

3月や4月になっても冬場の気候に逆戻りすることがある。 天候が悪いときに仙人岱ヒュッテから下山する場合は、硫黄岳ルートを下るよりも、地獄湯ノ沢を通った方が良いように思える。 いずれのルートも鞍部や源頭部では強い向かい風に耐えなければならないが、地獄湯ノ沢を下る場合は谷底を通るのでルートを見失う不安感が軽減できる。 冬場の気候のとき、強い寒風に向かって進む場合は出目帽とゴーグルは必需品である。 さらに手袋が湿っていないことも大切なポイントである。湿った手袋は一瞬で凍りつくことがある。

春先になり天候が落ち着いてくると、ワカンジキやスノーシューでハイキングする人が増える。 地獄湯ノ沢の源頭部などで登山道が露出してくると(5月ごろ)、山スキーで沢を通りぬける人はいなくなり、登山者は夏道コースに沿って歩くようになる。 この頃になると仙人岱では八甲田清水が利用できるようになる。 それでも八甲田清水は残雪を3メートルないしは4メートルほど掘ったところにある。 そうして6月ごろから夏場の登山シーズンが始まる。

(八甲田大岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(積雪期の山行 --- 悪天候)

(避難小屋情報)

(仙人岱ルートにおける雪崩の事例)

(酸カ湯温泉の天気状況)


酸カ湯温泉から大岳へ直登するルート

積雪期は基本的にはどこでも歩けるので、酸カ湯温泉から出発し、鬼面岩あたりを通り、大岳山頂へ直登することができる。 ルートや雪質によって異なるが、用心のためアイゼンを携帯した方がよい。


観光や温泉



硫黄岳ルート

硫黄岳ルートは大岳環状ルートが地獄湯ノ沢へ入る地点から派生し、硫黄岳と名無岳との間の鞍部を経由して仙人岱ヒュッテで大岳環状ルートと合流する短いルートである。 名無岳は仙人岱ヒュッテの東側にある盛り上がった地形の通称であり、冬の西風が名無岳にあたり、その勢いが弱まる風下に仙人岱ヒュッテが位置している。 天候が良いときに仙人岱ヒュッテから酸カ湯温泉へ下山するのに硫黄岳ルートを利用すると良いかもしれない。 その場合は仙人岱ヒュッテから鞍部へ向かう。視界が良ければ横岳を目指すような感じで進む。 このあたりは風の影響で雪面が波打ったようになっており、視界が悪いときには急な落差でも真っ白な平坦な雪面に見えることがあるので、足元に注意して歩く必要がある。 他の鞍部でもそうであるが、この鞍部でも強い風が吹いているのが普通である。 風の強さは地獄湯ノ沢の源頭部よりも若干弱めな感じがする。 鞍部から西に向かって下るとき、下りすぎて真下の谷に入らないように注意する必要である。 真下に見える谷のかなり手前で酸カ湯温泉を目指して斜めに下る。 酸カ湯温泉のところの湯坂の雪斜面が見える場合はその方向へ進む。 地獄湯ノ沢の近くではダケカンバにルート指導標がつけられているので、ダケカンバの群生を見つけ、その方向に進めば良い。 後は指導標に沿って進めば地獄湯ノ沢の中程(1080mぐらい)で大岳環状ルートと合流する。 樹氷のある時期、晴れた日に硫黄岳ルートを通ると、樹氷を楽しむことができる。

1月になり雪がしまってくると、スノーシューでも硫黄岳ルートを通ることができるようになる。 新雪が積もっているときは地獄湯ノ沢の近くでラッセルをすることになるが、下りであれば容易に進むことができる。 もちろん新雪の深さによるが、ひざより下の深さであれば楽に下ることができる。 山岳スキーシーズンになると、ある程度の間隔で竹ポールが立てられる。 硫黄岳ルートは山岳スキーができる4月中旬ないしは5月の連休ごろまで利用できる。 シーズンの終わりになると、まず鞍部での通行が困難となる。 そのような状況のときは鞍部よりも少し北側(名無岳寄り)のルートを通るようにすると、雪面の途切れが少ない。

(硫黄岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)



毛無岱ルート

竹ポールが立てられる山岳スキーシーズンになると、大岳環状ルートを一周することが多くなるので、ここでは前述の仙人岱ルート(酸カ湯温泉〜仙人岱ヒュッテの区間)を除く大岳環状ルートを「毛無岱ルート」として紹介する。 具体的には大岳環状ルートの、仙人岱ヒュッテ〜大岳ヒュッテの区間と、大岳ヒュッテ〜酸カ湯温泉の区間とからなる。 さらに雪の毛無岱を夏道コースに沿って歩くことも多くなるので、こちらの方も毛無岱ルートとして紹介するのが自然なように思える。 雪の毛無岱を夏道コースに沿って歩く場合は、宮様ルート・中央ルート・城ガ倉ルートを部分的に利用することがあるので、このようなルートも毛無岱を通るルートとして紹介する。

(新雪のころ)

毛無岱の夏道コースは新雪のころまで登山者が通る。 雪が深くなり厳冬期になると毛無岱を通る登山者はいなくなると聞いている。 視界が悪いときに毛無岱の雪原を縦断するのが困難であること、 酸カ湯温泉から大岳ヒュッテまでのラッセルに長時間を要すること、 風当たりが強い場所に大岳ヒュッテがあることなどが理由であろう。

(大岳環状ルートを通って仙人岱ヒュッテから大岳ヒュッテへ)

山岳スキーシーズンになると、大岳環状ルートを始め幾らかのルートに竹ポールが立てられる。 大岳環状ルートを利用する場合は、酸カ湯温泉〜仙人岱ヒュッテ 〜大岳ヒュッテ 〜酸カ湯温泉の方向へ回ることが多いことから、この方向へ周回するものとして話を進める。 大岳環状ルートを通って仙人岱ヒュッテから大岳ヒュッテへ移動する場合は、仙人岱あたりでは平坦な雪原を進み、大岳・小岳の鞍部を通り過ぎ、大岳岱と呼ばれる平坦な地形のところに出る。 大岳岱では徐々に斜登しながら大岳ヒュッテのある鞍部へ向かう。 大岳ヒュッテのある鞍部では、その東端(風下側)にできる雪庇状急斜面(吹溜りのような急斜面)に注意する必要がある。 雪庇状急斜面は鞍部から大岳山頂部斜面に沿って発達しており、大岳環状ルートは雪庇状急斜面の北端を通るように設定される。 雪庇状急斜面のところでは竹ポールの間隔が大きく、ときには竹ポールが折れていたりし、さらにルートがくの字状に方向転換しているので、視界が悪いときには注意が必要である。 今までの進行方向の延長線上に次のポールがあるものと思って直進すると、雪庇状急斜面のところでポールを見失うことになる。 ここのところでは次のポールを見つけるか、またはコンパスを使って進む慎重さが求められる。 地獄湯ノ沢の源頭部と同様に、大岳ヒュッテのある鞍部も強い寒風が吹いているのが普通である。 そのような状況が想定されるときは、鞍部の手前で出目帽の着用やコンパスの設定など、悪天候の対策をしてから鞍部へ進むのがよい。

(大岳環状ルートを通って大岳ヒュッテから酸カ湯温泉へ)

大岳ヒュッテから大岳環状ルートを通って酸カ湯温泉へ下る場合は、大岳ヒュッテから大岳山頂部を巻くようにして南西方向へ進む。 このあたりはアオモリトドマツが群生しており、竹ポールによるルート設定がジグザクし、雪面も凸凹している。 悪天候のときは、このような条件に加えて風も強く、視界も悪いので、この辺は難儀する。 一方、天候が良ければ歩きにくいと感じるようなことはない。 いずれにせよ、竹ポールを辿って行くと、鳥滝沢の源頭(小さな沢になっているところ)の上側を越え、大岳山頂直下の西側斜面にでる。 そこには夏道コースが通っている毛無岱の続きとなる台地(広い意味での毛無岱)が広がっているが、大岳山頂直下の斜面であることから斜度があり、スキーに適した大斜面になっている。 竹ポールに沿って下って行くと、勾配が徐々に小さくなり、アオモリトドマツが生えた平坦な雪原となる。 そして酸カ湯温泉の近くになると、宮様ルートと合流し、アオモリトドマツの雪原から鍋コワシ坂と呼ばれるブナ林の急坂になる。 この急坂を下り、さらに数分歩くと湯坂(酸カ湯温泉の北側の急坂)の上側にでる。 湯坂を下っても良いが、湯坂西側の枝尾根を下ると勾配が緩やかである。

湯坂から出発して大岳環状ルートを逆向きに周回する場合も、湯坂西側の枝尾根を登るとよい。 鍋コワシ坂を登る場合は、雪質にもよるが、クランポン(滑り止め用爪)のシッカリしたスノーシューでないと登るのが困難である。 アイスバーンのときはアイゼンを利用した方がよいと思われるほどの急坂である。 この方向へ周回する場合は天気の良いときに歩くのがよい。 天候が悪いときは前述したように大岳ヒュッテの手前あたりで難儀する。

(大岳ヒュッテから上毛無岱へ)

仙人岱ヒュッテから大岳ヒュッテへ移動した場合は、大岳ヒュッテのところで大岳環状ルートと別れ、大岳ヒュッテから夏道コースに沿って上毛無岱へ下ることもできる。 天候が悪いときや良いときなど、様々な理由から毛無岱へ下ることが考えられる。 天候が悪いときに大岳山頂部西側の大岳環状ルートを通る場合は前述したような状況になるので、そのようなときの迂回路として、大岳ヒュッテから宮様ルートへ抜けることが考えられる。 その場合は大岳ヒュッテの西側から始まる小沢を下る。それは夏道の南側に位置する沢である。 5分ぐらいで沢は浅くなり、沢を抜けた感じになるが、引き続き浅い沢が続いている。 浅い沢(または夏道が通っている右隣の尾根の背)に沿って西へ進み上毛無岱を目指す。 アオモリトドマツが群生しているところまで下ると風の強さも弱まる。 アオモリトドマツの斜面が終わり、平坦な雪原に出てから少し進んだあたりに宮様ルートの竹ポールが立っている。 アオモリトドマツが数本生えた緩やかな凸部が見えるが、この辺りで宮様夏道コースと毛無岱夏道コースとが合流する。

(上毛無岱から宮様ルートを通って酸カ湯温泉へ)

山岳スキーの宮様ルートは八甲田ロープウェーの山頂駅から出発して上毛無岱の上端を横切っている。 大岳ヒュッテから下ってきた場合は上毛無岱の雪原を少し進んだあたりで宮様ルートの竹ポールと出合う。 そこから宮様ルートに沿って進むと、鳥滝沢を越えて隣の台地へ移り、やがで大岳環状ルートと合流する。 すぐに酸カ湯温泉の近くの急坂(鍋コワシ坂)となる。この急坂を下り、さらに数分歩くと湯坂の上側にでる。

(上毛無岱の雪原を縦断して毛無岱ヒュッテへ)

天気の良いときに毛無岱の雪原を歩くと、大自然を満喫できる。 毛無岱の雪原は白い大海原といった感じである。 夏道コースに沿って上毛無岱から下毛無岱へ向かうときは、対岸の尾根に帯状の防火帯と段々状の造成地が見えるので、その方向へ進む感じで毛無岱ヒュッテ(廃屋)を目指す。 上毛無岱の雪原は南側が低くなった緩やかな斜面であり、低くなった方へ引きずれられることなく先の防火帯を目指して進むと、毛無岱ヒュッテの上側にでる。 言い換えると、右手に見えるアオモリトドマツ林に近づきすぎず離れすぎずといった感じで雪原を進むと、毛無岱ヒュッテの上側にでる。 上毛無岱と下毛無岱との間は急坂になっており、南側で勾配がきつくなっているが、毛無岱ヒュッテのあたりでは勾配が比較的緩やかである。 そして毛無岱ヒュッテの辺りはダケカンバが群生しているので、急坂の近くになってからダケカンバの群生を見つけ、そちらへ移動しても良い。 急坂を下ると毛無岱ヒュッテ(1070mぐらい)に着く。 そこには中央ルートの竹ポールが立っている。

(毛無岱ヒュッテから中央ルートを通って酸カ湯温泉へ)

山岳スキーの中央ルートは八甲田ロープウェーの山頂駅から出発して下毛無岱の上端を横切っている。 つまり上毛無岱と下毛無岱とを分ける急坂の裾に沿って中央ルートの竹ポールが立っている。 毛無岱ヒュッテから中央ルートを通って酸カ湯温泉へ向かう場合は急坂の裾に沿って南下する。 鳥滝沢のあたりではスキー客が尾根から尾根に移るときに上り下りが少なくて済むように巨大な急斜面の下部に竹ポールが立てられている。 指導標によるルートの方は急斜面の裾あたりを通っている。 いずれにせよ、この辺りは急斜面から少し離れたところを通るのが良いと思う。 鳥滝沢を横切った後も急坂の裾に沿って進む。 やがて急坂の規模が徐々に小さくなり、かつ急坂から少し離れるようになる。 そこは湯坂の上側であり、大岳環状ルートと合流する。

(毛無岱ヒュッテから夏道コースを通って酸カ湯温泉へ)

毛無岱ヒュッテのところで中央ルートから城ガ倉ルートが分岐している。 城ガ倉ルートは下毛無岱の夏道コースにほぼ沿って設定されており、それは毛無岱ヒュッテから横岳の裾野を目指す感じで進む。 下毛無岱の雪原から樹林帯へ入る急坂の手前で城ガ倉ルートと別れ、大岳側に移動して夏道コースのところへ移動する。 城ガ倉ルートの方は城ガ倉温泉へ至る沢を通っているので、それに引きつられて城ガ倉温泉の方へ下らないようにする必要がある。 竹ポールが立っていない時期でも夏道コースに沿った感じで普通に歩くと城ガ倉ルートの方へ下りやすいと言える。 雪原の最も高いところを通る道筋よりも少し東側(大岳側)に夏道コースが通っているので、急坂の近くでは夏道コース上を通る感じで急坂を目指す。 そして急坂の上側ではアオモリトドマツ林とブナ林との境目に沿って大岳側へ移動し、白色の指導標からなる城ガ倉コース(城ガ倉ルートではなく城ガ倉コース)の指導標を見つける。 急坂のところでブナに取り付けられた27番の指導標を見つけた場合は、そこから100mほど大岳側へ移動すると、ブナに付けられた赤テープが見える。ここが夏道の階段のところである。 急坂の上側で24番と23番の指導標が取り付けられたアオモリトドマツを見つけた場合は、そこから急坂へ移動したところに夏道コースの赤テープが見える。 夏道コースのところに移動する前に急坂を下った場合は坂の裾に沿って大岳側(中央ルートの方)へ移動し、夏道コースの赤テープを見つける。

いずれにせよ、雪原から樹林帯へ入る急坂のところで夏道コースの赤テープを見つける。 その後は樹木に取り付けられている赤テープに沿って進む。 コースを完全に見失うことはないと思うが、コースがジグザグになっているのでコースから外れることがあり、それに気づき少し引き返して赤テープを探すことがある。 樹林帯に入った夏道の地点(標高1000mぐらい)から真南に進む感じで酸カ湯温泉を目指す。 そして中央ルートの48番指導標のところで夏道コースは中央ルートと合流する。 この樹林帯はデコボコした複雑な地形で、迷いやすい地形であると言っても過言でない。 もし、この樹林帯で夏道コースを見失った場合は、少し山側へ移動して中央ルートへ出るのが良い。 中央ルートの方は指導標が設けられているので、それに沿って進めばよい。

(スキーシーズン後)

山岳スキーシーズンが終わってからは夏道コースに沿って雪面を歩くことになる。 春が深まり、酸カ湯温泉北側の湯坂から雪が完全になくなると(5月中旬ないしは6月上旬)、毛無岱を通る登山者は増える。 この頃になると毛無岱の木道はほぼ全区間が雪面上に露出している。

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)

(酸カ湯温泉の天気状況)


酸カ湯沢ルート

酸カ湯沢を横切る大岳環状ルートの支線である。具体的には大岳環状ルートにおいて仙人岱側出発点あたりと大岳の西側滑降斜面とを結ぶルートである。指導標なし。 正式なルート名がないので便宜上「酸カ湯沢ルート」と呼ぶことにする。

要注意 --- 酸カ湯沢には硫化水素の噴出口があり、山菜採りの女性が死亡する事故(2010年6月)が起こった。 具体的には酸カ湯温泉から東北東500〜600メートルにある酸カ湯沢の緩やかな斜面である。 したがって酸カ湯沢を辿って酸カ湯温泉〜鬼面岩の区間を進むようなコース取りにすると、このあたりを通ることになる。


観光や温泉



城ガ倉コース

下毛無岱の毛無岱ヒュッテ(廃屋)と城ガ倉温泉とを結ぶルートは、新しい方の「城ガ倉ルート」と古い方の「城ガ倉コース」とがある。 城ガ倉ルートの方は下毛無岱の雪原を縦断して城ガ倉温泉へと向かい、山岳スキーヤーが好むようなルート設定になっている。 さらに山岳スキーシーズンになると、下毛無岱の雪原には城ガ倉ルートに沿って竹ポールが立てられる。 これに対して古い方の城ガ倉コースは、雪原の縁のアオモリトドマツ林に沿って進み、それから城ガ倉温泉へと向かう。 城ガ倉コースのコース標識は、赤色でコース名と番号が書かれた白色の指導標からなる。 城ガ倉コースの方は長い年月メンテナンスがなされておらず、指導漂が樹木から落ち、欠番が多い状態にあった。 このような城ガ倉コースであったが、ある二人の努力によって2005年に修復された。

城ガ倉温泉の駐車場に駐車し、神社がある山側へ移動してから本館の裏側へ出る。 スノーブリッジを通って鳥滝沢を横切る。砂防ダムの直下にあるスノーブリッジを利用すれば良い。 鳥滝沢の右岸(上流へ向かって左側の岸)に沿って緩やかに登り始める。 鳥滝沢を隔てた対岸には城ガ倉夏道コースが通っている。 少し進むと城ガ倉コースの白い指導標(70番)が見えてくるので、指導標に沿ってブナ林の中を進む。 すぐに城ガ倉コースと城ガ倉ルートとの分岐点(66番)を通過し、城ガ倉コースの方は左手の尾根の裾に沿って緩やかに登っていく。 徐々に鳥滝沢から遠ざかる感じになる。

指導標34番あたりでは左手の尾根の急斜面をトラバースしながら登る。 すぐに下毛無岱の縁が見えてきて下毛無岱への急登となる。 他の場所よりも比較的緩やかな斜面を斜めに登って行くと指導標28番が見え、登りきった感じになる。 このあたりから植生がブナ林からアオモリトドマツ林へと変わる。 延長方向へ進むと指導標24番が見え、下毛無岱の雪原に出る。 城ガ倉温泉から45分ほどで雪原に出る。 24番と23番の指導標のところから急坂側へ移動すると、そこは酸カ湯温泉からの夏道コースが通っている階段のところである。

下毛無岱の縁に沿ってアオモリトドマツが群生しているのが見える。 このアオモリトドマツ林に沿って城ガ倉コースが延びているので、雪原の縁に沿って進む。 上毛無岱と下毛無岱との境になる急坂の近くまで進んでから、毛無岱ヒュッテの方向へ方向転換し、地形に沿って緩やかに登る。 緩やかに登ったところのアオモリトドマツの群生に指導標の続きがあり、指導標1番のところで城ガ倉コースは中央ルートと合流する。 近くには中央ルートの赤い指導標25番や三角形の補助指導標が見える。 ここは夏道コースが通っているあたりのようだ。 中央ルートに沿って少し北上すると毛無岱ヒュッテ(廃屋)に着く。

なお、毛無岱ヒュッテから大岳ヒュッテを目指す場合は、毛無岱ヒュッテのところから坂を登って上毛無岱へ出るのが良い。 急坂であるが、他の場所よりも比較的緩やかである。 天候に恵まれ、スノーシューの沈みが少ない状態であれば、城ガ倉温泉から大岳ヒュッテへは3時間ほどで着く。

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)


観光や温泉



梅津コース

これは標高900m〜1000mあたりの田茂萢岳の山腹を巻いて梅津又四郎の遭難地を訪れるコースである。 天候が落ち着いてくる3月以降の晴れた日であれば、ブナ林の森林浴を味わい、静かな雪上ハイキングを楽しむことができる。

1951年3月28日、地元山岳スキーヤーの草分けの一人・梅津又四郎はスキー仲間2人を酸カ湯温泉から萱野茶屋(萱野高原)まで送り、スキーで酸カ湯温泉へ引き返すところであった。 そのとき彼は自らが開発した田茂萢岳の山腹を巻くルートを取った。 ところが猛吹雪に合い、自らが開発したルートの途中で遭難し、大見国と呼ばれる尾根のところのアオモリトドマツの下で息を引き取った。

そして1953年になると、彼が開発したスキールートのみならず、南北八甲田の多くのスキールートに青森営林局が中心となってスキー指導標が取り付けられた。 時が流れ1968年になると、八甲田ロープウェーができ、その山頂駅から滑降するスキーヤーが多くなった。 その後、八甲田山岳スキー振興会(現在の八甲田振興協議会の前身)が中心となって昔の指導標とは別に新しい指導標が幾らかのスキールートに設けられた。 こちらの方は大岳環状ルートや中央ルートなど、指導標に「ルート」といった名称がついている。 一方、それ以前の古い方の指導標には梅津コースや櫛ガ峰コースなど、「コース」といった名称がついている。 梅津コースについては酸カ湯温泉と萱野茶屋との間をスキーで移動する人がいなくなり、いまは人々から忘れられたコースになっている。

なお、八甲田山岳スキー指導標の歴史については、山岳同人たがじょの成田徹氏による『八甲田の山岳スキー指導標』が詳しい。 青森県立図書館で閲覧できる。

八甲田ロープウェーの駐車場からフォレストコースを登り、それから梅津コースを取ることにする。 駐車場からフォレストコースを45分ほど登り、指導標32番の上側あたりに来ると、赤色の指導標からなるコースがフォレストコース横切っている。 梅津コースである。梅津コースは指導標143番(標高860m)のところでフォレストコースを横切っている。 この分岐から梅津コースの指導標に沿ってブナ林の中を進む。 指導標は適度な間隔で設けられ、さらに指導標の間隔が大きいところでは赤テープが取り付けられているので、迷うようなところはない。 フォレストコースの分岐点から15分ぐらいで指導標114番となって田茂萢沢(標高900m)を横切る。 さらに15分ぐらいで指導標94番となってモッコ沢(標高940m)を横切り、沢を登ったところで指導標88番(標高940m)となり、スキーのモッコ沢コースを横切る。 フォレストコースの分岐点から40分ぐらいで指導標73番(標高960m)となり、ロープウェーの下を通る。

そして指導標56番(標高960m)のところでスキーのダイレクトコースを横切る。 ダイレクトコースを横切ってからは次の指導標が見えない区間があるが、赤テープに沿って進む。 指導標43番(標高1000m)となり、それから大国見と呼ばれる尾根を越すために尾根斜面を登り、指導標37番を通過したところで尾根の背(標高1050m)にでる。 この尾根は青森市街側(北場)と八甲田大岳側(南側)との展望が得られることから、「大国見」という名が付いているようだ。 ロープウェーのところから30分ほどかかった。 この近くに梅津又四郎の遭難地がある。 赤テープに沿って尾根を下って行くと、数分で梅津又四郎の遭難地(標高980m)に着いた。 尾根の脊に沿って標高1000mぐらいまで下ると平坦な地形のところ(滝見台)になり、そこから北側斜面を30mほど下ると遭難地がある。 遭難地のアオモリトドマツにはスキー板がクロスした形で取り付けられている。

遭難地から梅津コースへ戻り、標高1050mあたりをほぼ水平にトラバースして寒水沢へ向かう。 指導標19番(標高1040m)のところから寒水沢へ入り、寒水沢の中を通って指導標16・15・11番へと辿り、指導標10番(海抜1060m)のところから左岸に上がる。 沢の上には指導標9番がある。 指導標に沿って進むと、指導標4番(標高1060m)が取り付けられたダケカンバがあり、毛無岱ヒュッテ(廃屋)が見えてくる。 毛無岱ヒュッテ(標高1070m)のところで梅津コースは中央ルートと合流する。 毛無岱ヒュッテから見て磁北の方向に指導標4番のダケカンバがある。 避難地から毛無岱ヒュッテへは45分ほどかかり、ロープウェー駐車場から毛無岱ヒュッテへは3時間ほどかかった。

快晴の日であったので、寒水沢左岸の通称カモシカコースを通って駐車場へ戻ることにする。 カモシカコースは指導標のある公式なスキーコースではなく、指導標が全く見られない。 寒水沢はロープウェーの近くで落差のある滝が数段にわたって連なり、しかも沢から岸へ上がるのが困難な地形になっており、過去多くの遭難者が出ている沢である。 したがって下毛無岱の雪原よりも下流側では寒水沢の中を通らないことに限る。 下毛無岱の雪原を過ぎるあたりから寒水沢本流の左側(南側)にある浅い支流よりも更に左側(南側)を通って下る必要がある。 寒水沢と平行に尾根を下り、途中で小さな雪原を通過し、さらに尾根に沿って下ると国道103号線が見えてくる。 毛無岱ヒュッテからロープウェー駐車場へは1時間かかった。 カモシカコースは5月の連休が終わるころまで利用できる。 雪解け状態は年によって異なるので、カモシカコース下端部の雪解け状態を国道から見て事前にチェックしておくのが良い。

(梅津コースの基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(動画)

(検索による追加情報)


梅津又四郎


観光や温泉



石倉岳コース

これは石倉岳の北側鞍部と酸カ湯温泉とを直線的に結ぶルートである。 これは南八甲田を一周する昔の櫛ガ峰コースの支線であり、「櫛ガ峰コース」の指導標がところどころで見られる。 公式な指導標は少なくなっているが、その代りに赤テープが適当な間隔で取り付けられており、赤テープが指導標の役割を果たしている。 天気の良い日に仙人岱ヒュッテから酸カ湯温泉へ下る場合、次のようなルートが考えられる。 (1)地獄湯ノ沢を通る最短ルートであり、最も一般的である。 (2)硫黄岳ルートを利用し、少し寄り道をする感じで酸カ湯温泉へ下るルートになる。 (3)硫黄岳ルートよりも更に大回りとなり、 硫黄岳を越えてから石倉岳コースを利用するルートである。 第3のルートとして示すように、石倉岳コースは仙人岱ヒュッテから酸カ湯温泉へ下る場合のバリエーション・ルートとして考えられる。

石倉岳コースを通って仙人岱ヒュッテから酸カ湯温泉へ下る場合は次のようになる。 まず、仙人岱ヒュッテから硫黄岳を越え、硫黄岳と石倉岳との鞍部を目指す。 仙人岱ヒュッテから40分ぐらいで鞍部に着く。 鞍部では鞍部から酸カ湯温泉へ向けてコンパスを設定し、アオモリトドマツ林の中を進む。 鞍部あたりでは所々でダケカンバが見られ、鞍部を少し下ったあたりでは石倉岳の岩場が見える。 コンパスに従いつつ、かつ赤テープを辿りながら斜めに下って行く。 ところどころで「櫛ガ峰コース」の指導標を見かけるが、その数は少ない。 コースに沿って赤テープが適度な間隔で取り付けられており、赤テープが指導標の役割を果たしている。 次の赤テープが見えなくても、延長線上を進めば次の赤テープが見えてくる。 大きな沢もなく、適度な斜面を斜めに下って酸カ湯温泉を目指す。 植生がアオモリトドマツからブナへ変化し、勾配も緩くなり、地獄湯ノ沢が見えてくると、コース終点が近い。 地獄湯ノ沢の左岸に出た場合は、左岸を下っていくと石倉岳コース終点に着く。 具体的には地獄湯ノ沢が国道を横切るところの沢の左岸(南側)がコース終点になっている。 このあたりの木には赤テープが取り付けられている。 コース終点からは地獄沼上流側の雪原を横切って酸カ湯温泉へ戻ればよい。 石倉岳鞍部から1時間ぐらいで酸カ湯温泉に着く。

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)



すいれん沼ルート

すいれん沼と仙人岱ヒュッテとを結ぶルートは「すいれん沼ルート」と呼ばれ、山岳スキーシーズンになると竹ポールが立てられる。 すいれん沼と仙人岱ヒュッテとの間を直線的に結ぶ感じでルートが設定されている。 すいれん沼の大部分が雪面上に現れるころ(5月中旬?)まで利用できる。

すいれん沼の西端から出発し、すぐに段状地形の坂を登って平坦な台地へ出る。 アオモリトドマツ樹林帯からなる雪原を竹ポールに沿って北へ進む。 やがて硫黄岳山頂から延びた台地状尾根がドロップするところの急坂を左に見ながら緩やかに登る。 涸沢の右岸に沿って進むようになると、前方に巨大な雪崖が見えてくる。 それは硫黄岳と仙人岱ヒュッテとの間の鞍部東側にできる巨大な雪庇である。 巨大な雪崖を左に見ながら仙人岱ヒュッテへの最後の急斜面を登る。 それは尾根のような丸みを持った急斜面であり、その背に沿って登る。 この急斜面を登りきると仙人岱ヒュッテに着く。 すいれん沼から仙人岱ヒュッテへは1時間程度かかる。

すいれん沼の大部分が雪面上に現れるころになると、その上側の台地では雪面が途切れていることがあり、視界の開けないアオモリトドマツ樹林帯において通行できそうな雪面を探しながら進むことになる。 このような場合は、まず硫黄岳側へ移動し、それから仙人岱ヒュッテを目指すようにすると、雪面の途切れが少ない。

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)



傘松ルート

これは傘松峠と仙人岱ヒュッテとを結ぶ短いルートである。 残雪が遅くまで残る石倉岳や硫黄岳の東側斜面に沿ったルートで、北八甲田で最も遅くまで雪上ハイキングができる点が特徴的である。 スキーシーズンが終わっても硫黄岳の東側斜面には無立木の巨大な雪面が残っており、シーズンの最後の最後まで滑りたいスキーヤーやスノーボーダーが硫黄岳東側斜面に集まる。 そういった意味で残雪末期に頻繁に利用されるルートである。 さらに駐車のことを考えると、やはり残雪末期がよい。具体的には5月中旬以降がよい。 そのころは道路脇に駐車スペースができるし、道路脇の雪壁の高さも低くなっており、道路から雪面上へ出るのが容易になる。 傘松峠西隣の沢や傘松峠あたりに駐車する。

石倉岳と傘松峠との間にある沢の右岸(西側)から出発する。 地図上では出発点と仙人岱ヒュッテとの間を磁北線に沿って直線的に歩くことになる。 出発点の左側尾根に雪が着いている時期は、すぐに尾根を登って無立木の石倉岳東側斜面にでる。 出発点の尾根に雪が着いていない残雪末期は、沢に残っている雪渓を2、3分進むと、上へ繋がっていそうな雪面が左側斜面に見えてくるので、そこから登り、無立木の石倉岳東側斜面にでる。 雪斜面と樹林地帯との境に沿って進み、雪面が繋がって見えるところを目指して坂を登り、石倉岳と硫黄岳との境目あたりに出る。 ここからは硫黄岳の南側雪斜面がよく見える。雪面が繋がって見えるところを目指して進み、硫黄岳山頂から張り出している台地状尾根の上に出る。 そこはスキーの滑降に適した無立木の大きな雪斜面になっている。 この台地状尾根は舌を思わせるような凸状地形になっており、周りが急斜面になっている。 特に北側斜面は雪庇のような急斜面になっている。 その先には平坦な窪地状の地形が広がっており、窪地には涸沢が通っている。 この窪地を通った場合は涸沢の右岸を緩やかに登って硫黄岳の東側雪斜面にでる。

残雪末期になると硫黄岳の南側雪斜面と東側雪斜面との間に帯状の笹地帯が露出し、通過できるところが残るものの、ほとんどの部分で雪面が切断される。 この笹地帯よりも上側を通れば急斜面のトラバースになるが、窪地を通らずに南側雪斜面から東側雪斜面へ移動することができる。

硫黄岳と仙人岱ヒュッテとの間の鞍部あたりまで来ると、左手に巨大な雪庇が見え、右手に涸沢源流部の窪みが見える。 前方には尾根のような丸みを持った急斜面が見えるので、その背に沿って登り、仙人岱ヒュッテに着く。 丸味を持った急斜面の東側は雪庇状の急落下となり、涸沢源頭部の窪みになっている。 涸沢源頭部の窪みに沿って登った場合は仙人岱ヒュッテと小岳との間の雪原にでる。 傘松峠から1時間ぐらいで仙人岱ヒュッテに着く。

硫黄岳の東側斜面をトラバースするのが一般的であると思うが、情況によっては硫黄岳山頂を越えていくルートの方が単純明快かも知れない。 特にガスで視界が悪いときは、硫黄岳山頂を経由するルートが考えられる。 このルートを利用する時期は、「やませ」と呼ばれる太平洋側からの冷涼・湿潤な風でガスが発生し、視界が悪いときの印象が強い。

傘松峠の出発点あたりで通行できる程度に残雪が残っているのであれば、仙人岱ヒュッテから大岳環状ルートを通って大岳ヒュッテへ至るルートも十分な残雪があり、 雪上ハイキングを大岳ヒュッテまで延ばすことができる。 しかし、出発点あたりで数メートルの藪こぎをして次の雪面に移動するような状態になると、 仙人岱ヒュッテから大岳環状ルートを通って大岳ヒュッテへ至るルートも数メートルの藪こぎをするような部分が出てくる。 そのような時期は忠実に大岳環状ルートの指導標に沿って進むと雪面の途切れが無い。 75番の指導標あたりでは大岳斜面に近いところを通ることが唯一の留意点になろうか。 残雪期の終わりごろになると、大岳ヒュッテ東側の雪庇状急斜面にも亀裂が入るので、亀裂を避け、その北側を通過する必要がある。 雪庇状急斜面を越えると、右手側に夏道が見えるので、夏道に出て大岳ヒュッテへ向かうことができる。 一方、雪面の方は残雪末期になっても井戸岳と赤倉岳との間の雪渓まで続いている。 この雪渓まで雪上ハイキングを延ばした場合は、雪渓上端から数メートルの藪こぎで夏道コースに出ることができる。

残雪期の最後になると、傘松峠の出発点あたりで雪面が途切れ、通行が困難となる。 記録的な大雪の後の2005年の春は6月18日ごろまで通行できた。 2006年の春は6月4日ごろまで通行できた。 2006年-2007年の冬は記録的な暖冬と言われていたが、2007年の春も昨年並みの雪解けとなり、6月3日ごろまで通行できた。

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)


付録



高田大岳

たかだおおだけ1552m

谷地温泉から

谷地温泉から高田大岳へ登るには、ほぼ夏道コースに沿って直線的に登る。 谷地温泉からブナ林の中を緩く登り、30分ほどで974mピーク脇を越え、前方に高田大岳が見えてくる。 平坦な地形(鞍部)のところを進んで巨大雪スロープを登り始める。 右手側の沢で全層雪崩が起きたことがあるので、雪崩れの可能性があると思われる状況では、雪スロープとアオモリトドマツ樹林帯との境目あたりにルートを取ることが考えられる。 2003年に全層雪崩が起こった起点では比較的大きな亀裂が見られた。毎年、この地点では亀裂が見られるものと思われる。

スノーシューで登ることが困難なほどの急斜面の区間があり、さらに凍った雪面の可能性も考えると、アイゼンを携帯した方が良い。 キックステップでは足が疲れてくるので、そういった意味からもアイゼンを携帯し着用した方が良い。 山頂近くで雪面が途切れて山頂まで達していない場合は、傍に夏道が通っているので、夏道を探すのがよい。 残雪期の晴れた日であれば谷地温泉から2時間半ほどで山頂に着く。

箒場から

箒場から高田大岳へ向かう場合は、雛岳を乗り越えるルートも考えられるし、雛岳を巻くルートも考えられる。 雛岳を乗り越える場合は急斜面の上り下りがある。 鞍部から高田大岳山頂へ向かう尾根では残雪期になると山頂部でハイマツが露出していることがある。 そのような場合は谷地温泉〜高田大岳のルートの方へトラバースする。急斜面でのトラバースになる。 アイゼンを持参し、使用するか否かは現場で決めれば良い。

黒森峠から

高田大岳と黒森との鞍部・黒森峠から出発して高田大岳へ登るルートも考えられる。 その場合は2003年4月に雪崩が起きた場所に関する知識を持って出かける必要がある。

仙人岱ヒュッテ経由

日帰りも可能であるが、一般的には時間的に余裕のないスケジュールになる。 そういった意味から仙人岱ヒュッテに泊まるのが一般的であろう。 樹氷が見られる時期であれば、小岳周辺で樹氷を楽しむことができる。

その他のルート

高田大岳を南側(国道103号線側)から見た場合、4本の縦の雪筋が見える。一番右側の大斜面がスキーの滑降に利用されているルートである。 左側から一番目と二番目の雪筋は雪渓であり、これらの雪渓も滑降に利用されている。

一方、高田大岳を北側から見た場合、山頂直下の崖から始まる急峻な沢が見える。 地元山岳スキーヤー達が「Vゾーン」と呼んでいる北の沢である。この北の沢も滑降に利用されている。

(高田大岳の基本情報)

(谷地温泉から)

(箒場から)

(黒森峠から)

(仙人岱ヒュッテ経由)

(Vゾーンと呼ばれている北の沢)

(その他)


観光や温泉



雛岳

ひなだけ1240m

雛岳への積雪期ルートは数本ある。 どのルートを取るにせよ、高度感のある急斜面が続く。 したがってアイゼンを携帯し、使用するか否かは現場で決めるのがよい。

箒場から

まず、出発点となる箒場から雛岳を見たとき、雛岳の東斜面には登攀ルートになりうる3本の尾根が見える。 右尾根は雪スロープが長く延びているのが特徴的であり、雛岳への積雪期ルートの中で、最もよく利用されているルートと言える。 中央尾根は箒場から雛岳へ向けて直進した場合に、自然な感じでこの尾根にたどり着く。 そういった意味でルート取りがしやすい。 この2本の尾根がスキーヤーに良く利用されている印象を受ける。 左尾根ルートは「除雪ステーション」兼「東八甲田みち避難所」から出発することになる。 目標物のないブナ林を1時間半ほど登ると、沢筋に雪スロープが見えてくる。

次は北斜面に目を向けると、3本ほどの雪スロープが見え、最も目立つ雪スロープの西隣あたりに夏道コースが通っているものと思われる。 これらの雪スロープも積雪期ルートになる。 ただし、東斜面の2本の尾根ルートに比較し、北斜面の勾配はきつい印象を受ける。 さらに山頂の西側あたりにはハイマツ地帯が広がっており、北斜面から登った場合は山頂近くでハイマツ地帯に行く手を阻まれる。 その場合は東側へ迂回してから山頂へ向う。

最後に雛岳と高田大岳との鞍部へ回るルートが考えられる。 その場合は、山頂西側のハイマツ地帯を避ける意味から、南側へ巻くようにして登る。 そうすれば開けた雪面が山頂まで続いている。

黒森峠から

高田大岳と黒森との鞍部・黒森峠から出発して雛岳へ登るルートもある。 駐車場所は黒森峠の最高地点から100mほど北東へ行ったところの林道入口に駐車スペースがある。車1、2台が駐車できる。 黒森峠から雛岳へ向けて直進すると沢を横切るのが困難となる。 したがって高田大岳側へカーブを描きながら鞍部を目指すのが良い。 具体的には高田大岳の方向へ標高1000mぐらいまで登り、それから高田大岳・雛岳の鞍部を目指す感じになる。 鞍部から雛岳山頂への斜面も山頂近くで急斜面になっている。

(雛岳の基本情報)

(箒場から)

(黒森峠から)


観光や温泉



前岳

まえだけ1251.7m

前岳は北八甲田連峰の北端に位置し、青森市街や萱野高原から良く見える。 それは緩やかなピークを持った端正な姿をしている。 登山道がないので、雪のある時期に登られている山である。 雪の前岳へ登るのであれば旧火箱沢林道(舗装道路)の適当な場所に駐車し、前岳山頂へコンパスを設定してから直線的に登れば良い。 とは言うものの、出発点としては銅像茶屋が一般的であろう。緩やかな斜面にブナ林が広がっており、ブナ林の中では雪上ハイキングを楽しむことができる。 天候にもよるが、ブナ林を越えると本格的な冬山となる。 ラッセルしながら登る状態では銅像茶屋から山頂へは2時間40分が目安になろうか。

(前岳の基本情報)

(銅像茶屋あたりから)

(その他の出発点から)


前岳の雪崩事故(2007年)

前岳の北東急斜面では2007年2月14日に雪崩が起き、銅像ルートを滑降していたスキーヤー数人が雪崩に巻き込まれ、2人が死亡するといった事故が起こっている。 この斜面については注意する必要がある。


八甲田雪中行軍遭難事件(1902年)



ロープウェー山頂駅からの山岳スキールート

このセクションではロープウェー山頂駅からスタートすることを想定した幾らかの山岳スキールートの情報を提供する。 この種の情報は多く存在するので、新たな情報を加えるのではなく、現存する情報を整理した形で示すのが良いように思える。

このセクションは次のように分類している。

全般

(ルートマップ)

(ルートの簡単な紹介)

(交通情報)

(ツアー情報)


カモシカコース

(検索による追加情報)


宮様ルート・中央ルート・城ガ倉ルート

(検索による追加情報)


銅像ルート

(検索による追加情報)


八甲田温泉ルート

(検索による追加情報)


箒場岱ルート

(検索による追加情報)


その他のルート


(検索による追加情報)


山頂駅周辺のスノーシュートレッキング

(検索による追加情報)


山頂駅周辺の写真撮影


観光や温泉



黒森

くろもり1022.6m

黒森は北八甲田の山塊から東へ少し離れた位置にある。 登山道がないので、雪のある時期に登るのが良い。 黒森と高田大岳との鞍部・黒森峠に国道394号が通っており、黒森峠から100mほど北東へ行ったところの林道入口には車1台ないしは2台分の駐車スペースが作られている。 したがって第一の出発点としてはこの駐車スペースが考えられる。 第二の出発点は、さらに北東へ行き、黒森からの小沢が車道を横切っている地点であろう。 こちらの方は、山頂部に開けた雪面が続いている。 雪崩が起こるため森が開かれた雪の急斜面である。 固い雪面のときはアイゼンをした方が良いほどの急斜面である。 雪の状態を見てからアイゼンを使用するかどうかを決められよいが、用心のためアイゼンは携帯した方が良い。

残雪期に黒森峠から黒森へ向かった場合は山頂部あたりで雪面が途切れていることがある。 その場合はトラバースして前述の開けた雪斜面の方へ移動するのがよい。 黒森峠から1時間ほどで山頂に着く。

山頂に十分な積雪が残っている時期であれば、山頂からは360度の展望が得られる。 南西の方向には近くの高田大岳や雛岳が見え、その隣に南八甲田連峰が眺望できる。 北の方向に目を移すと田代高原や八幡岳などが見渡せる。

(黒森の基本情報)

(積雪期の山行)



北八甲田縦走(未踏)

いろいろなルートからなる北八甲田縦走の情報がここに含まれる予定。

(基本的な情報)


雛岳〜高田大岳〜仙人岱ヒュッテ〜前岳

北八甲田連峰の主だったピークをめぐる一筆書き的な縦走ルートを思いついた。 仙人岱ヒュッテに泊まるので、テントを携帯しなくてもよい。 全行程を見た場合、最大のネックとなるのは、箒場〜雛岳〜高田大岳〜小岳の区間であろう。 この区間は急斜面のところがあるので、アイゼンを携帯する必要がある。



南北八甲田縦走(未踏)

いろいろなルートからなる南北八甲田縦走の情報がここに含まれる予定。 インターネットが普及する以前の昔の話になるが、北八甲田〜南八甲田〜戸来岳といった大掛かりな積雪期縦走が複数の青森山岳会合同で行われたことを聞く。

(基本的な情報)


横岳〜櫛ガ峰〜仙人岱ヒュッテ〜前岳

先の北八甲田縦走ルートを思いついたついでに、上のような南北縦走ルートも思いついた。


その他の南北縦走



南八甲田連峰

酸カ湯温泉と谷地温泉との間の国道103号線が冬季に閉鎖され、4月1日に開通する。 したがって南八甲田連峰における山岳スキーや雪上ハイキングの時期としては国道開通後の残雪期が一般的である。 北八甲田連峰と異なり、南八甲田連峰の方は山岳スキーのシーズンになっても竹ポールが立てられることはない。 スキールートには指導標が樹木に付けられているが、途中で指導標が欠番になっていたりし、指導標を見ないまま適当にルートを歩くことが多い。

横岳は冬季でも開通している国道394号線から入山できるので、新雪期から残雪期の全期間にわたって入山者がいる。 とは言うものの、指導標付きの山岳スキーコースが設定されているわけではないので、横岳への入山は天候が落ちついてくる3月になってからが一般的である。

蔦温泉周辺の山域も新雪期から残雪期の全期間にわたって南部方面からの入山者がいる。 こちらの方も指導標付きの 山岳スキーコースが設定されているわけではないので、天候が落ちついてくる3月になってからが一般的のようだ。

積雪期の山歩きリスト


南八甲田の雪山ルートマップ


積雪期山行の追加情報

(道路の冬季閉鎖情報)



横岳

よこだけ1339m

ブナ林を楽しみながら緩やかな斜面を登ること、1日の雪上ハイキングとして適度な距離であること、さらに山頂からの展望が優美であることなどが特徴的である。 春先になってからの雪上ハイキングの山として横岳は1級品である。 ただし、ルート指導標がどこにも設けられていないので、天気の良い日に登るのが良い。 ルート指導標が設けられていないが、谷でなければどこを歩いても安全な感じであり、かなり気ままにルートを取ることができる。 横岳山頂(1339m)からは東に北八甲田連峰、南に南八甲田連峰、西に岩木山と白神山地が眺望でき、それぞれが雪化粧した姿は優美である。 そして北側には青森市街と陸奥湾が眺望できる。東側の眼下には横沼やその周辺の雪原が見える。 360度の展望を楽しむことができ、寒くなければ何時までも居たくなるような場所である。

沖揚平地区のいずれの地点からスタートしても良いが、3月であれば国道394号線の両側は高さ1mから3mぐらいの雪壁になっており、 雪壁が低い所や駐車スペースに困らない所といった条件を加えると、良いスタート地点は限られてくる。 そのような地点としては(1)城ガ倉大橋の西側駐車場、 (2)城ガ倉スノーシェルター(七沢橋)の両側あたり、 (3)黒石・青森の両市境界付近、厳密には道路の最高地点あたり、 (4)沖揚平交流センター活菜館がある。 城ガ倉大橋の西側駐車場であれば駐車スペースに困らない。 城ガ倉スノーシェルター(七沢橋)の両側には小さいながらも駐車スペースがある。 道路の最高地点あたりからスタートする場合は道路脇に駐車する。 そこから50mほど黒石側に行くと赤い屋根の家があり、そこから脇道が20mほど続き、行き止まりになっているので、その脇道に駐車することもできる。 活菜館であれば駐車場があるので、そこに駐車し、その近くの雪の壁が低いところからスタートする。 活菜館あたりには平坦な雪原が広がっており、活菜館から山麓までは1Kmほどの距離がある。

城ガ倉大橋の西側駐車場から

城ガ倉大橋の西側駐車場からスタートする場合は逆川岳を経由して横岳を目指す。 駐車場から逆川岳(1183m)の方向へコンパスを設定する。 駐車場トイレのところから出発し、城ガ倉渓谷を左に見ながら尾根を登り始める。 十分ほどで小さな鞍部に着くが、コンパスが渓谷斜面を指しているので、斜め右方向へ移動する。 しばらく進むと小沢が見えてくる。これは西側駐車場の少し西側を流れている小沢の上流部である。 この小沢に沿いつつコンパスの指す方向へ登っていく。 やがて小沢が消え、ゆるく波打ったような階段状の地形が続く。 植生がブナからアオモリトドマツに変化してゆき、アオモリトドマツが疎らに生えた緩斜面になり、稜線に出た感じになる。 開けた帯状の雪原(くの字湿原)に沿って緩く斜登して行くと、夏道が通っているところに着く。 ここはくの字湿原の上端であり、近くに逆川岳(1183m)があるが、どこが逆川岳山頂であるのか認識しにくい。 駐車場から湿原上端へは1時間半ぐらいで着く。 ここからは緩やかな稜線に沿って進み山頂を目指す。 稜線の南側は急斜面で強大な雪庇が発達しているので、そこから離れた稜線上を進むのが良い。 具体的には山頂へ向けて直線的に進むよりも北側(沖揚平側)へ少し巻くと、開けた雪面が次から次へと続いているので、開けた雪面を辿って山頂へ向かうのが良い。 この稜線上の歩きは長く感じることが多い。 徐々に山頂に近づき、丸い丘のような雪面を登ると山頂(1339m)になる。 駐車場から2時間から2時間半ぐらいで山頂に着くことができる。 下山のときに、くの字湿原の下端あたりから城ガ倉渓谷の方向へ進むと、城ガ倉渓谷を見下ろす展望場所に着き、渓谷の向こう側に酸ヶ湯温泉などが見える。 山頂での昼食が寒いようなときはここまで移動し、城ガ倉渓谷と北八甲田連峰を見ながら昼食を取るのもよい。

城ガ倉スノーシェルターの西側から

城ガ倉スノーシェルターの西側には駐車スペースがあり、ここも良い出発点となる。 最初は雑木林、それからブナ林となる。 左手に七沢を見ながら尾根に沿って登っていくのでコース取りが容易である。 ブナ林では樹木間の空間が広く、スキーで下るのに適している印象を受けた。 他の尾根に比べて赤テープを多く見かけることからも、山岳スキーヤーが良く利用しているルートのようだ。 登るに従ってブナ林からアオモリトドマツ林になり、左手に逆川岳から横岳への稜線が見えてくる。 やがて山頂台地にでるが、さらに高い場所が南側に見える。さらに進むと、さらに高い場所が南側に見えるといった具合である。 山頂台地はアオモリトドマツが疎らに生えた雪原であり、晴れていれば気持ちよく歩ける。 山頂台地の南端が一番高く、スタート地点から1時間半から2時間ぐらいで山頂に着くことができる。 下山のとき、いろいろな方向から登ってきた足跡が着いている場合、他のルートであれば自分が登ってきたルートがどの辺であったのか戸惑うことがある。 このルートは七沢西隣の尾根を利用するので、下山のときにルートを見つけやすい利点がある。

道路の最高地点あたりから

道路の最高地点あたりから出発する場合は、スタート地点から山頂までストレートに進めばよく、登りのルートが単純明快である。 地図上では黒石・青森の市境界線に沿って登る。 城ガ倉スノーシェルターの西側から出発するルートと、このルートとが山頂への最短ルートになるものと思われる。 雪の壁が低いところからスタートし、雑木林を通って左手に浅い谷を見ながら尾根に沿って登って行く。 登るに従って植生がブナからアオモリトドマツに変化してゆく。 やがて山頂台地にでて1時間半から2時間ほどで山頂に着く。 下山のとき、いろいろな方向に足跡が着いている場合は自分の登ってきたルートがどの辺であったのか戸惑うことがある。 そうであっても下るに従って裾野が見えてくるので、スタート地点の近くにある赤い屋根の家を見つけ、進路を修正すればよい。

その他のルート

沖揚平交流センター活菜館の駐車場あたりからスタートする場合は、西側から2番目と3番目の尾根を登ることになると思うが、この両尾根間の上部斜面にはスキーの滑降に適した広々とした雪面が続いている。 地図上では幅広い平坦な凹部になっている部分である。 また南目屋の最後の農家のところからスタートする場合は、最も西側の尾根を登ることになるが、この尾根の上部にもスキーに適した開けた帯状の雪面が続いている。

(横岳の基本情報)

(積雪期の山行)


テント泊の山行


観光や温泉



ガチャポッチ

がちゃぽっち1280m

横岳と櫛ガ峰との間には平原に近い平坦な稜線が続いており、その稜線上には「ガチャポッチ」や「ガチャボッチ」「ガジャボッチ」と呼ばれる岩の小ピークがある。 この岩ピークの意味は長い間謎であったが、名の由来を聞く機会があった。 「カッチャのポッチ」が名の由来とする説である。標準語的には「カアチャンのポッチ」となろうか。 秋田県の「乳頭山」と同じような名の由来を持つピークである。 そんな訳で、ここでは「ガチャポッチ」と記す。

横岳〜櫛ガ峰の稜線には数個の小ピークがあり、横岳山頂から最も近い小ピークがガチャポッチである。 それは稜線から少し西へ突出した地形になっており、無雪期であれば箱庭のような印象を受ける岩の小ピークである。 横岳山頂からガチャポッチへは25分ぐらいで着く。 南八甲田のど真ん中にいることを味わいながら、かつ北八甲田連峰を見ながら、ピークの風下側で昼食を取るのも良い。 ガチャポッチから横岳山頂へは登りがあるので30分ほどかかる。

(ガチャポッチの基本情報)

(積雪期の山行)



櫛ガ峰 横岳から

よこだけ1339m。 くしがみね1516.5m

横岳山頂から櫛ガ峰を見ると、かなりの距離があるように見えるが、横岳山頂から櫛ガ峰山頂へは1時間半ぐらいで着く。 どこを出発点にするかによって若干異なるが、沖揚平地区から櫛ガ峰へは3時間半から4時間ほどかかる。 例えば城ガ倉スノーシェルターの西側から出発すれば2時間で横岳山頂に着き、さらに1時間半で櫛ガ峰山頂に着く。 横岳と櫛ガ峰との間は人里から離れた広大な雪原を歩くことになるので大自然を満喫できる。 昼食のための1時間の休憩を含め、横岳と櫛ガ峰との間は4時間ぐらいで往復できる。 ゴールデンウィークのころになると、横岳山頂部の南側急斜面に亀裂が入る。 その場合は亀裂部分の西側または東側を通り、亀裂部分を迂回する。

横岳〜櫛ガ峰の区間は徒歩で1時間ほどの広大な平坦地形であるので、途中で悪天候になると、迷う可能性が高くなるし、不安も深まる。 したがって好天が一日中続くことが確実な日を選んで行くのが良い。

(横岳・櫛ガ峰の基本情報)

(積雪期の山行)


観光や温泉



南沢岳

みなみざわだけ1199m

横岳から南沢岳へ

横岳の南西方向の隣には南沢岳(1199m)がある。 横岳山頂から50分ぐらいで南沢岳山頂に立つことができる。 横岳と南沢岳との間の稜線に沿って進み、南沢岳山頂部では無立木の北側斜面を登る。 南沢岳山頂からは櫛ガ峰・下岳・横岳などが見えるが、北八甲田連峰は横岳の影になっていて見えない。 北の方向には沖揚平の集落や下湯ダムの貯水湖が見え、その先には青森市街や陸奥湾が見える。 天気の良い日は岩木山や白神山地が見える。 南沢岳(1199m)から横岳(1339m)へは基本的には緩い登りとなり、80分ぐらいかかる。

南沢岳と横岳をめぐる周回ルート

これは南目屋からスタートし、南沢岳と横岳とに登ってから南目屋へ戻る周回ルートである。 昼食1時間を含め6時間ほどの静かな雪上ハイキングを楽しむことができる。 南沢岳山頂部の登りは急であるが、それ以外は全般的に緩やかなアップダウンが続く周回ルートである。

スタート地点への順路は国道394号線から沖揚平交流センター活菜館のところの道に入り、道なりに南下して南目屋に入る。 最後の農家のところまで除雪がなされている。その先の道路は雪に埋もれている。 そこに駐車し、雪で覆われた道に沿って進む。 中野川に架かっている橋を通って対岸に移り、中野川の西隣の尾根に向かう。

スタート地点から30分ほどで尾根先端に着く。 そこには神社と納屋と思われる小さい建造物が3つある。 そこからブナ林となり、横岳への登りと同じような緩斜面が続く。 尾根は狭すぎず、広すぎず、尾根に導かれる如くに登れば良いので、コース取りが容易である。 ブナ林の始まりから30分ほど登ると最初のアオモリトドマツのところに着く。 地図では984mピークあたりである。 そこからは適度な幅の平坦な尾根が続く。 左には急峻な沢を介して横岳が見える。 右斜め前方には南沢岳山頂部が見え、正面には遠くに櫛ガ峰が見える。 そのような尾根を進むと、少し下ってから南沢岳山頂部への登りとなる。 最後は無立木の急斜面の登りとなる。 スタート地点から2時間15分ほどで南沢岳山頂(1199m)に着く。

南沢岳山頂からは櫛ガ峰・下岳・横岳などが見えるが、北八甲田連峰は横岳の影になっていて見えない。 北の方向には沖揚平の集落や下湯ダムの貯水湖が見え、その先には青森市街や陸奥湾が見える。 天気の良い日は西の方向に岩木山や白神山地が見える。

南沢岳と横岳との間は稜線に沿って進む。 南沢岳の近くの稜線から南沢岳山頂部を振り返って見ると、南八甲田では珍しい急峻な山頂部が見られる。 南沢岳から80分ぐらいで横岳山頂(1339m)に着く。

横岳山頂から下山するときは一番西側の尾根を下る。 スキーに適した比較的開けた雪面が続き、それは 982mの小ピークあたりまで続く。 地図に示されている982mの地点は緩やかに盛り上がった丘のようになっている。 それから少し下ると、ブナ林が終わり、やがて南目屋の雪原にでる。 夏場は畑か牧草地かになっていると思われる雪原を通ってスタート地点に戻る。 横岳山頂からスタート地点へは1時間ほどかかる。

ゴールデンウィークのころになると、横岳山頂部の南側急斜面に亀裂が入る。 その場合は亀裂部分の西側または東側を通り、亀裂部分を迂回する。

また、沖揚平または南目屋から横岳へ登り、そらから南沢岳へ向かう逆向き周回ルートも考えられる。 その場合は横岳山頂部の西側斜面をトラバースして稜線に出て、それから南沢岳へ向かうのが近道のように考えられるが、そのようなことはしない方がよい。 地図では読み取りにくいが、稜線の手前で急峻な沢が2つ、3つと続いている。 したがって横岳山頂を経由するよりも時間がかかる。

(南沢岳の基本情報)

(積雪期の山行)



櫛ガ峰 すいれん沼から

くしがみね1516.5m

これは山岳スキーの櫛ガ峰コースを利用して櫛ガ峰へ登る場合のメイン・ルートである。 すいれん沼の駐車スペースに駐車する。 そこに駐車できないときは100mほど東へ行くと、道路の外側に車が縦一列に数台駐車できるような舗装されたカーブがあるので、そこに駐車すると良い。

すいれん沼の西側から南八甲田連峰の方向へ緩やかに隆起している尾根に沿って歩き始める。 山岳スキーコースは樹木が疎らに生えた尾根の東斜面に設けられており、ところどころで「櫛ガ峰コース」の指導標が見える。 尾根の上はアオモリトドマツ林になっている。 尾根の背に沿って進んだ場合は、やがて急坂が立ちはだかるので、本来のスキーコースを通るのが無難である。 前述の急坂を右に見ながら進むと、次は小さいスリバチ状地形のところを通り、右手の尾根上には巨大な雪庇が見える。 進行方向に短い急坂あるので、その坂を登る。そこのダケカンバには黄色い指導標が取り付けられている。 短い急坂を登ると、急峻な斜面で囲まれたような巨大な半スリバチ状地形のところに出る。

スタート地点から30分〜40分ほどの地点である。 地形的には台地がドロップするところの急斜面であり、急斜面を登らなければならないことが自ずと分かるような地形である。 このあたりはパラダイスコースと呼ばれている区間で、階段状の地形になっており、最後の急坂が前方に見えているわけである。 少し前方のアオモリトドマツには指導標270番が取り付けられている。 指導標270番の手前あたりは、右側が比較的登りやすい勾配になっているので、そこから登り始める。 急斜面を左に見ながら帯状の雪斜面を登って行くと高台に出る。 そこのアオモリトドマツには筒状の標識が取り付けられている。 前方にはアオモリトトドマツ林からなる広大な緩斜面が広がっている。 スタート地点から50分ほどで、このような高台に着く。

前述の指導標付きのダケカンバが生えている場所よりも下側を通った場合でも、別の小さい急坂を越えたところで半スリバチ状地形のところに出る。 こちらの方は急斜面を登りきったところに265番の指導標がある。 ここは下側のコース延長線上に位置し、先の筒状標識よりも数十メートル東側に位置している。 高台にでる地点が異なれば指導標を見ることはないが、あまり気にすることは無い。 いずれにせよ、アオモリトドマツ林からなる緩斜面の高台にでる。 指導標のある公式な櫛ガ峰コースの方は、ここから猿倉岳へ向かい、それから駒ガ峰の稜線を通って櫛ガ峰へ向かう。 したがって高台に出てからは、指導標のある櫛ガ峰コースをショートカットする形で、直線的に駒ガ峰へ向かうのが普通である。

高台に出たところから直線的に駒ガ峰へ向かう場合は、コンパスの方向を駒ガ峰に設定し、コンパスの方向へ進むのが良い。 それは小岳を背にしながら広大なアオモリトドマツ林の緩斜面を徐々に登っていく感じでもある。 前述したように櫛ガ峰コースが稜線に沿って延びているので、稜線上の櫛ガ峰コースへ移動し、それから駒ガ峰を目指すこともできる。 稜線にはニセ駒とよばれる小ピークがあり、本当の駒ガ峰山頂はさらに先にある。 西側斜面にアオモリトドマツが生えているが、無立木の雪面からなるピークが見えてくると、それが駒ガ峰山頂である。 一方、ニセ駒の方はアオモリトドマツ樹林帯の中にあるので、そのようなピークに着いた場合は稜線上の櫛ガ峰コースに沿って進み、少し先の駒ガ峰山頂を目指すことになる。 すいれん沼から1時間半ほどで駒ガ峰山頂(1416m)に着く。

駒ガ峰からは南八甲田連峰の大雪原を見渡すことができ、行く手には櫛ガ峰が見える。 駒ガ峰から櫛ガ峰まではかなりの距離があるように思えるが、1時間強の道のりである。 駒ガ峰からは櫛ガ峰の方向へ延びた稜線に沿って進み、30分ほどで櫛ガ峰の裾野にでる。 目の前には無立木の雪の大斜面が広がっている。

櫛ガ峰山頂から張り出している北尾根の下部に出て、北尾根に沿って登るのが一般的である。 雪の大斜面を登って北尾根に出ると、横岳から櫛ガ峰へ向かうルートと合流する。 尾根の西縁にはアオモリトドマツが生えているが、尾根自体は幅広い無立木の雪面である。 この尾根では強い寒風が吹いていることが多く、天気の良い日でも寒く感じる。 櫛ガ峰の裾野から30分、すいれん沼から2時間半ないしは3時間ほどで櫛ガ峰山頂に着く。

天気が良ければ山頂からは十和田湖、青森市街、岩木山などを眺望することができる。 帰路は2時間程度かかる。

全般的なルートの印象は距離があるが、天気の良い日の雪上ハイキングに適している。 ニセ駒あたりのアオモリトドマツ林では方向を定めて適当に歩くことになる。

雪解けの早い年は5月下旬ごろになると、すいれん沼の出発点あたりで地面がところどころ露出し始める。 このころに登ると、ニセ駒の近くで雪面があちらこちらで途切れ、雪で繋がったルートを見つけることが困難になる。

(櫛ガ峰の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


観光や温泉



櫛ガ峰 すいれん沼から駒ガ峰北側を通って

くしがみね1516.5m

これは先の「すいれん沼から櫛ガ峰へ」のバリエーション・ルートであり、すいれん沼ないしは傘松峠から駒ガ峰北側の雪原を通って櫛ガ峰を目指す。 山岳スキーの指導標が皆無であるので、地図とコンパスを利用するが、それは高田大岳と櫛ガ峰とを結ぶ直線上を歩く感じでもある。 全行程を通じて南八甲田の大自然を堪能できる。

すいれん沼のところに駐車する。 山岳スキーの櫛ガ峰コースが通っている枝尾根を登ってもよいが、ここでは西隣の枝尾根を登るルートを紹介する。 櫛ガ峰コースが通っている尾根はY字状に枝分かれし、東側の枝尾根の方に櫛ガ峰コースが設定されている。 櫛ガ峰コースが通っている枝尾根もそうであるが、西側の枝尾根も開けた雪面が適度な勾配で続いている。 コンパスの方向を駒ガ峰北側の湿原あたりに設定する。 すいれん沼から傘松峠(1020m)へ移動してから西側の枝尾根を目指すか、すいれん沼から裾野に沿って移動して西側の枝尾根を目指す。 すいれん沼から20分ほどでアオモリトドマツ樹林帯を越え、西側の枝尾根を登り始める。 登りはじめて10分ほどで見晴らしのきく場所に着き、高田大岳を背にしながら登っていることに気づく。 この枝尾根を登って進路方向へ進むと、より高い台地らしき地形が見える。 このあたりは沢を避ける意味から上へ上へと斜登し、高台の上に出る。 すいれん沼から1時間ほどで平坦なところに出て、左手にニセ駒が見え、左前方に駒ガ峰が見えてくる。 右手の遠方には横岳の稜線が樹木の間から見えるが、稜線全体を見渡すことはできない。 駒ガ峰山頂を左に見るあたりに来ると、前方に櫛ガ峰が見てくる。

櫛ガ峰が見えるあたりに来ると、広々とした雪原を歩くようになる。雪の下は広大な湿原である。 全行程を通じて南八甲田の大自然を堪能できるが、開けた広大な雪原を歩いているときは特にその感が強い。 駒ガ峰の稜線を左に見ながら雪原やアオモリトドマツ樹林帯を通っていく。 このあたりではテーブルマウンテンのような横岳稜線の全体が見える。 駒ガ峰の稜線は途中でくの字状に曲がった感じになっているので、それに応じて進路を若干変え、櫛ガ峰を目指す。 櫛ガ峰の近くになると、左手の稜線が消えてなくなったあたりで櫛ガ峰コースと合流する。 そこは稜線と櫛ガ峰との間の鞍部でもあるが、どちらかと言えば稜線の先端あたりである。 直進すると沢へ下る感じになるので、自然と稜線の先端あたりへ移動することになる。 すいれん沼から1時間45分ほどで櫛ガ峰の裾野に着く。 櫛ガ峰山頂から北へ張り出している尾根に沿って登る。 櫛ガ峰の裾野から30分、すいれん沼から2時間半ほどで櫛ガ峰山頂(1516m)に着く。

帰路もコンパスを利用するが、それは高田大岳を目指す感じでもある。 平坦な地形でアオモリトドマツの樹林帯に入ると、視界が開けない。 そのような状況ではコンパスが役立つ。 そういった意味ではコンパスの使い方を習得するのに適したルートと言えようか。 すいれん沼へ戻る場合はニセ駒あたりから櫛ガ峰コースの方へ移動するのが良い。

(櫛ガ峰の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


観光や温泉



猿倉岳 すいれん沼から

さるくらだけ1354m

指導標のある櫛ガ峰コースは、傘松峠〜猿倉岳〜駒ガ峰〜櫛ガ峰といったコースになっている。 その傘松峠〜猿倉岳の区間は「パラダイスコース」とも呼ばれている。 すいれん沼のところに駐車スペースがあることから、車が普及した現在では傘松峠から出発するよりも、すいれん沼から出発するのが一般的である。 すいれん沼から50分ほどで高台の縁にある265番の指導標のところに着く。 ここから猿倉岳を目指す場合は指導標を辿ってスキーに適した緩斜面を登っていく。 高台へ出たところから30分ほどで猿倉岳(1354m)に着く。

(猿倉岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)



乗鞍岳 すいれん沼から

のりくらだけ1450m

すいれん沼から出発してニセ駒を越え、それから乗鞍岳へ登るルートである。 すいれん沼からニセ駒まではすいれん沼から櫛ガ峰へを参照してください。 ニセ駒からは緩斜面を下り、夏場の旧道コースが通っているあたりを目指す。 ニセ駒と猿倉岳との間の鞍部から南西方向へ向けて無立木の帯状雪斜面が続いているので、その帯状雪斜面に沿って進むと、コース取りがしやすい。 10分か15分ぐらいで夏場の旧道コースが通っているあたりに出る。 それから乗鞍岳の斜面を斜登して山岳スキーの乗鞍岳コースを目指す。 または旧道コースに沿って歩き、一ノ沢分岐のところで乗鞍岳コースに出合うことも考えられる。 乗鞍岳コースは猿倉温泉から出発して乗鞍岳に至るルートであり、乗鞍岳の麓では一ノ沢分岐を通る。 一ノ沢分岐あたりでは夏道のある一ノ沢の少し西側に設定されているが、それより上側は夏道コースとほぼ同じところ、ないしは西隣を通っている感じである。 一ノ沢分岐から山頂近くまでスキーの滑降に適した広々とした帯状雪斜面が続いている。 乗鞍岳コースに出てからは指導標に沿って帯状雪斜面を登る。 やがて左前方に乗鞍岳山頂が見えてくるので、斜登して山頂へ向かう。 ニセ駒から1時間ほどで乗鞍岳山頂に着く。

一方、乗鞍岳の北西側鞍部から尾根に沿って乗鞍岳山頂を目指すと近道のように思えるが、急斜面のところがあるので、スキーコースの方へ出るのが無難である。 乗鞍岳コースの区間を除き、ニセ駒と乗鞍岳との間は山岳スキーコースになっておらず、指導標がない。

(乗鞍岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


観光や温泉



乗鞍岳 猿倉温泉から

のりくらだけ1450m

これは山岳スキーの乗鞍岳コースを利用し、猿倉温泉から乗鞍岳へ直線的に登るルートである。 登山口のトイレのところから見て磁南の方向の崖の上に、乗鞍岳コースの最初の指導標(黄色)が見える。 登山口のすぐ近くには二つの沢の合流点があり、二つ沢の間の尾根には山岳スキーの猿倉岳コースが設定されている。 スキーヤーは猿倉岳コースを登りにし、猿倉岳の東大斜面を滑降し、下りに乗鞍岳コースを利用するようだ。 乗鞍岳コースを登りに利用する場合は、夏道コース上と思われる緩やかな雪斜面を辿って尾根に上がり、乗鞍岳コースにでる。 そこはトイレ南側の崖の上であり、「乗鞍岳コース」と書かれた黄色の三角形の指導標が見える。

コンパスの方向を矢櫃橋に定め、矢櫃橋を目指してブナ林の中を進む。 それは指導標に沿って進むのと同じであり、すぐに指導標99番が山側に向けて取り付けられているのが見える。 これが最初(下りの場合は最後)の番号付き指導標である。 乗鞍岳コースを下る場合は指導標が見やすくなっているが、登りの場合は欠番もあり、指導標を見つけにくい。 アオモリトドマツ林では指導標を見失うのが普通であると思われる。 そういった意味からもコンパスの方向を矢櫃橋に定め、矢櫃橋を目指して登るが良い。

標高1020mぐらいまで登ると、高さ30mほどの急坂が正面に見えてくる。 この急坂には比較的勾配の緩い溝状地形のところがあり、そこを乗鞍岳コースが通っている。坂の下側には指導標71番がある。 この急坂の上に出ると、猿倉岳がよく見えるようになり、平坦な地形にアオモリトドマツ林が広がっている。 アオモリトドマツ林の中にダケカンバの並木が見えてくる。夏道コースに沿って生えたダケカンバの並木である。 このあたりでは山岳スキーの乗鞍岳コースは夏道コース上を通っているので、ダケカンバの並木に沿って進めば良い。 矢櫃沢のところではダケカンバの並木がU字状に曲っているが、その曲ったところが矢櫃橋である。 猿倉温泉から矢櫃橋までは1時間ほどかかる。

矢櫃橋のところで山岳スキーの乗鞍岳コースは夏道コースと分かれ、直進する感じで開けた雪スロープの方へ延びている。 開けた雪スロープを登り、一ノ沢分岐を目指す。 その途中にはアオモリトドマツ林の中を少し通るところがあるが、そこには指導標が取り付けられている。 そこを通過すると、夏道コースが通っている一ノ沢分岐にすぐに着く。

一ノ沢分岐では丸みを持った巨大な雪庇状雪斜面が見えるが、その雪斜面の背に沿って進む。 上の方に開けた雪スロープが見えるので、そちらの方向へ登っていく。 やがてスキーに適した広々とした雪スロープが適度な勾配で続く。 このあたりまで登ると、乗鞍岳山頂は左手前方の方向に見える。 開けた雪スロープを登り切ったあたりから、アオモリトドマツ林の中を斜登して山頂を目指す。 猿倉温泉から2時間半ほどで乗鞍岳山頂に着く。 山頂には指導標1番がある。 山頂からは十和田湖や戸来岳が見え、岩手山も意外に近くに見える。

下りはあっと言う間に猿倉温泉に着く感じである。下りの途中に登りが無いためであろう。 山頂から1時間15分ほどで猿倉温泉に着く。 指導標を辿って下ると、矢櫃萢あたりから、進む方向が雛岳を目指す感じになる。 指導標99番を見て少し進むと、崖のところに出る。崖の下側には猿倉温泉が見える。 夏道コース上と思われる緩やかな雪斜面を辿って登山口へ戻る。

4月になっても猿倉温泉が開店準備している期間は、国道から猿倉温泉への道が入り口のところで閉鎖されている。 その場合、道の入口に駐車できるのは1台か2台ぐらいである。 開店準備中の猿倉温泉にお願いをし、猿倉温泉の駐車場を利用させてもらうことが考えられる。

(乗鞍岳の基本情報)

(積雪期の山行)


乗鞍岳〜赤倉岳の区間

乗鞍岳から赤倉岳を経由して蔦温泉へ行く場合に、この区間を通る。残雪期には亀裂や雪崩が起きる斜面が隣にある。


観光や温泉



猿倉岳と乗鞍岳をめぐる周回ルート

さるくらだけ1354m。のりくらだけ1450m

これは山岳スキーの猿倉岳コースと乗鞍岳コースとを利用して猿倉岳と乗鞍岳とに登り、猿倉温泉へ戻る周回ルートである。 往路と帰路とが異なる点がよい。 スキーヤーであれば猿倉岳山頂から東側急斜面を滑降して乗鞍岳コースへ移動することが考えられるが、 ここでは雪上ハイキングのためのルートとして猿倉岳西隣の鞍部から緩斜面を下るようにしている。

猿倉温泉の登山口(850m)のすぐ近くには二つの沢の合流点があり、二つ沢の間の尾根に山岳スキーの猿倉岳コースが設けられている。 登山口の近くで沢を渡って猿倉岳コースの尾根にでる。 沢から尾根に上がったところには猿倉岳コースの指導標(黄色)がある。 その後は途中の1カ所でしか指導標を見なかったが、登るのに適した広さの尾根であり、尾根に導かれる如くに登ってゆく。 どちらかと言うと、尾根の背よりも少し西寄りに登って行く感じである。 海抜1020mぐらいのところは段状地形になっており、高さ30mほどの急坂に出くわす。 その急坂を越えて少し進むと視界が開けてきて猿倉岳や乗鞍岳が見え始め、こちら側の尾根と右隣の尾根とが出合うあたりになる。 右隣の尾根の方には帯状雪斜面が続いているのが見える。 二つの尾根が出会うところからは帯状に開けた雪斜面を進み、いよいよ猿倉岳山頂への登りになる。 スキーの滑降に適した開けた雪斜面を緩く登って行くが、その東側は尾根の片側が急激に落ち込む急斜面になっている。 登山口から1時間15分ほどで猿倉岳山頂に着く。

猿倉岳山頂からは櫛ガ峰コースの指導標に沿って稜線を進み、数分で緩やかな鞍部に着く。 それは猿倉岳とニセ駒との間の鞍部であり、夏場は湿原になっているところである。 そこには櫛ガ峰コースの指導標210番が立っている。 ニセ駒と乗鞍岳との間の鞍部を目指す感じで緩斜面を斜めに下る。 このあたりは無立木の帯状雪斜面が斜めに続いているので、その帯状雪斜面に沿って進むと、コース取りがしやすい。 猿倉岳山頂から15分ほどで夏場の旧道コースが通っているあたりに着く。 そこからは乗鞍岳の斜面を斜登して山岳スキーの乗鞍岳コースを目指す。 乗鞍岳コースは開けた帯状雪斜面に沿って設けられ、ところどころに指導標が取り付けられているので、それと分かる。 乗鞍岳コースに沿って登って行くと、左前方に山頂が見えてくるので、斜登して山頂を目指す。 猿倉岳山頂から1時間ほどで乗鞍岳山頂に着く。 山頂には乗鞍岳コースの指導標1番がある。

乗鞍岳山頂からは乗鞍岳コースに沿って下り、一ノ沢分岐では夏道が通っているところを横切り、そのまま矢櫃沢の方へ下る。 このあたりは帯状雪斜面の幅が狭まるものの、スキーで下るに十分な幅の帯状雪斜面が続いている。 矢櫃沢を横切ってからはダケカンバの並木に沿って進む。 矢櫃萢と思われる雪原を右に見ながら進むことになる。 並木の両端では乗鞍岳コースの指導標を見ることができる。 矢櫃萢の近くでは尾根の西端近くに乗鞍岳コースが通っている。 あとは指導標に沿って下り、乗鞍岳山頂から1時間15分ほどで登山口に着く。

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(追加情報)


観光や温泉



櫛ガ峰 猿倉温泉から

くしがみね1516.5m

これは山岳スキーの猿倉岳コースと櫛ガ峰コースとを利用し、猿倉温泉から猿倉岳と駒ガ峰を通って櫛ガ峰へ向かうルートである。 残雪期に櫛ガ峰に登るのであれば、すいれん沼からスタートする方が近い。 したがってこのルートはすいれん沼から櫛ガ峰へのバリエーション・ルートと考えても良い。 すいれん沼からのルートと比較した場合、こちらのルートの方は往復で1時間半ほど長く歩くことになる。

猿倉温泉の登山口のすぐ近くには二つの沢の合流点があり、二つ沢の間の尾根に山岳スキーの猿倉岳コースが設けられている。 登山口の近くで沢を渡って猿倉岳コースの尾根にでる。 シーズンの終わりごろに沢を渡る場合はスノーブリッジの強度を確認してからスノーブリッジを渡る。 沢から尾根に上がったところには猿倉岳コースの指導標(黄色)がある。 その後は指導標を見ないが、登るのに適した広さの尾根であり、尾根に導かれる如くに登ってゆく。 30分ほど登ると視界が開けてきて猿倉岳や乗鞍岳が見えてくる。 やがて右隣の尾根と合流して猿倉岳山頂部への登りになる。 このあたりはスキーの滑降に適した開けた雪斜面となっている。 一方、尾根の左側は雪庇状の急斜面になっている。 登山口から1時間15分ぐらいで猿倉岳山頂に着く。 猿倉岳山頂からは乗鞍岳、赤倉岳、矢櫃萢の雪原などを見渡すことができる。 猿倉岳の東側斜面は山頂から裾野が見えないほどの急斜面になっている。 山岳スキーヤ憧れの急斜面かも知れない。

猿倉岳から櫛ガ峰へ向かう稜線には櫛ガ峰コースの指導標が設けられている。 稜線に沿って進み、ニセ駒を越え、駒ガ峰に向かう。 猿倉岳山頂から1時間弱で駒ガ峰山頂に着く。 さらに駒ガ峰山頂から櫛ガ峰山頂へは1時間ほどの道のりである。 駒ガ峰を巻いて駒ガ峰北側の雪原を通ると、時間を少し短縮することができる。

往路と同じルートで帰っても良いが、帰路は途中から夏道の旧道コースの方へ下り、 山岳スキーの乗鞍岳コースを通って登山口へ帰ることもできる。

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


観光や温泉



蔦温泉周辺

蔦温泉周辺の「沼めぐり小路」や「野鳥の小路」といった遊歩道は雪の季節でも散策に利用されている。 つぼ足での散策が多いが、スノーシューでの散策も見られる。 蔦温泉周辺における雪上ハイキングとしては、沼めぐりの他に、次のようなルートも考えられる。

なお、南ナガムテと北ナガムテは南部赤倉岳(1298m)から延びている二つの尾根の名称であり、これらの尾根は赤沼や蔦温泉を包囲するように八の字状に延びている。

(蔦の沼めぐり)

(検索による追加情報)

(南ナガムテ)

(赤沼や北ナガムテ)


観光や温泉



赤倉岳

あかくらだけ1298m

断崖ルート

「南ナガムテ」と呼ばれる尾根は、乗鞍岳から赤倉岳経由で蔦温泉へ滑降する場合に利用されている。 具体的には赤倉岳山頂から南東尾根を辿り、1001mピークを巻くルートを通って蔦温泉へ下っていく。 これに対して逆方向の登りは一般的でない印象を受ける。

蔦温泉から断崖ルートを通って赤倉岳へ登る場合、1001mピークまではブナ林の中の緩やかな登りであり、蔦温泉から2時間ほどで1001mピークに着く。 ところが1001mピークを越え、鞍部から赤倉岳山頂への登りは一変して急登となる。アイゼンを携帯した方がよい。 ある程度登ったところで斜登して南東尾根へ出るのが良い。 開けた東側雪スロープよりも登りやすいことは明らかである。 残雪期であれば鞍部から山頂へは1時間、蔦温泉からだと4時間ほどで山頂に着くことができる。 蔦温泉周辺の雪解けのことを考えると、雪解けの早い年は4月中旬ごろまでに登った方がよい。 そうすれば蔦温泉の近くで雪面の途切れがない。

赤沼ルート

仙人橋から赤倉岳を目指す場合は、最も容易と思われる仙人橋〜赤沼の区間が以外にも難所かも知れない。 比較的平坦な波打った地形が続き、自分がどこにいるのかが把握しにくい。 コンパスを利用して赤沼を目指す。 赤沼の東岸では赤沼から流れ出す小沢を横切り、「北ナガムテ」と呼ばれる尾根の上に出る。そして尾根の背(断崖の脇)に沿って進み、1089mピークを目指す。 美しいブナ林が続き、さらに赤沼を眺望できる場所が数カ所ある。 1089mピークに着くと、赤倉岳山頂部や櫛ガ峰が見えてくる。

1089mピークの西側は、通行が困難というほどではないが、灌木ブッシュがわずらわしい感じであり、鞍部まで続く。 逆方向の登りでは、わずらわしさが増しそうだ。 鞍部では尾根の背よりも南側にでるのが良い。雪庇からなる開けた帯状雪面が山頂へ向かって延びているので、それを辿って登っていく。 鞍部から赤倉岳山頂への登りは、断崖ルート側の急登よりも緩やかであり、登りやすい。

帰路では鞍部から沢へ下り、沢の右岸を辿る感じで赤沼へ戻った。 この沢ルートは急坂もなく、積雪期ルートとしてよい感じだ。 残雪期であれば、仙人橋から赤倉岳への登りは4時間ほどかかり、下りは2時間ほどかかる。

(赤倉岳の基本情報)

(断崖ルート)

(赤沼ルート)

(赤倉岳の北の沢を滑る)


乗鞍岳〜赤倉岳の区間


観光や温泉



櫛ガ峰 荒川横断ルート

これは昔の櫛ガ峰コースの一区間であり、現在はほとんど利用されていない。 荒川源流域の谷を横切るのが最大の難点であろう。荒川を横切った後は、赤水沢とバッカイ沢との中間尾根を登って行く。 一方、猿倉岳〜駒ガ峰の山並みに沿って延びている櫛ガ峰コースの方は現在もよく利用されている。 これら二つの櫛ガ峰コースは駒ガ峰西側の1375mピークで合流する。 赤水沢・バッカイ沢の中間尾根を通る櫛ガ峰コースの方は、荒川源流域の谷を横切るところがあるので、このルートのことを良く知っている経験者と一緒に行くのが良い。 次のような経験的な知識が重要になってくる。

残雪期に国道103号線の両側が数メートルの雪壁となっている時期は、国道103号線から迷岱の雪原へ出る場所が問題となる。 そのような場所は「水道敷入口」や単に「水道敷」と呼ばれている地点となる。その地点は車道から雪原へ出やすいように除雪されている。

このルートのポイントは3つほどある。 第1のポイントは荒川右岸から谷へ下る地点である。 そこは荒川本流と赤水沢との合流点あたりであり、右岸には小さな尾根が谷に向かって走っている。 迷岱が荒川へ落ち込む縁で指導標41番を確認してから縁を東へ少し進むと、自然な感じでこの尾根にたどり着く。 この尾根に導かれる如くに谷へ下る。 そしてスノーブリッジを見つけて荒川本流を横切る。 一方、指導標に沿った「正規」なコースの方は、荒川・赤水沢の合流点から250mほど上流側を通っている。 その辺りは前j述の尾根の東側となり、詳しい地図によると、湿地の記号が書かれているあたりになる。 そしてUターンする感じで荒川・赤水沢の合流点の方へ戻る。いずれにせよ、荒川・赤水沢の合流点がルートの第1ポイントになる。

次は赤水沢とバッカイ沢との中間尾根を登る。 中間尾根を登りきった地点(1240m)は、周囲よりも数メートル高い小ピーク(ポコ)となっており、指導標68番がある。これがルートの第2ポイントである。 その周辺には「トドマツ岱」と呼ばれている平坦な地形が広がっている。 中間尾根を登りきった地点(1240m)は、トドマツ岱のピークであることから「トドマツ岱ピーク」、指導標68番があることから「68番ピーク」とでも呼ぶべき地点である。 荒川・赤水沢の合流点から見ると、68番ピークは開けた雪面のピークとして見える。 したがって沢合流点から68番ピークを目指して直進すればよい。 コース指導標を辿るルートは中間尾根の左端を通る感じになる。 一方、中間尾根の右端は、少しの差かも知れないが、開けた雪面が続き、登りやすい感じか。

次は駒ガ峰西側の1375mピークを目指す。そこには指導標97番がある。これがルートの第3ポイントになる。 指導標68番と97番との区間にはアオモリトドマツが生えた雪原が広がっている。これら2点を直線で結ぶように進めばよい。 指導標68番の近くには急坂があるので、勾配の緩やかな地点を見つけて登れば良い。 そして指導標97番において稜線上の櫛ガ峰コースと合流する。

(櫛ガ峰の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)



下岳

しもだけ1342m

下岳は南八甲田連峰の最高峰・櫛ガ峰(上岳)の西隣に位置する。 南八甲田連峰の中で櫛ガ峰が最もポピュラーな山であるのに対し、下岳は南八甲田連峰の中で忘れられたような存在の山である。 1977年のあすなろ国体のときに青荷温泉側の林道〜下岳〜櫛ガ峰の区間に登山道が作られたことがあったが、いまは登山道は跡形もなくなっている。

積雪期、すいれん沼や猿倉温泉から出発して櫛ガ峰へ登ったついでに下岳まで足を延ばすことが考えられる。

櫛ガ峰から

櫛ガ峰(1516m)から下岳(1342m)を見ると、かなりの距離があるように見えるが、櫛ガ峰から下岳へはスノーシューで30分ぐらいで着く。 帰路は穏やかな稜線に沿った登りとなり、45分ぐらいで櫛ガ峰へ戻ることができる。

青荷温泉側から

残雪期に青荷温泉側から下岳へ登ったことを聞いたことがある。 林道の峠にあった1977年当時の登山口から出発し、緩やかな尾根に沿って下岳へ登ったといったものである。 青荷温泉への林道は青荷温泉のところまで積雪期の全期間を通じて除雪されており、冬でも青荷温泉は営業している。 青荷温泉の先、林道がどこまで除雪されているかは残雪期の時期によりけりであろう。 したがって残雪期末期であれば林道の峠まで車で行けるものと思われる。

(下岳の基本情報)

(下岳で折り返す山行)

(下岳を通過する山行)

(下岳の写真)

(検索による追加情報)


観光や温泉



南八甲田縦走

城ガ倉大橋〜蔦温泉、御鼻部山〜猿倉温泉など、いろいろなルートからなる南八甲田縦走の情報がここに含まれる。

(基本的な情報)


城ガ倉大橋〜蔦温泉

南八甲田連峰の主だったピークをめぐる一筆書き的な縦走ルートを思いついた。 行程を通じて最も雪解けが早いのは、終点ないしは始点となる蔦温泉である。 蔦温泉周辺の雪解けのことを考えると、雪解けの早い年は4月中旬ごろまでに縦走を実行した方がよい。 そうすれば雪面の途切れの心配はない。いずれにせよ蔦温泉周辺の雪解け情報を得てから実行した方がよい。


御鼻部山〜猿倉温泉

御鼻部山〜猿倉温泉の縦走は日帰り山行が可能。



下北半島

下北半島の雪山については、むつ山岳会の掲示板にも見られるように色々な雪山への山行がある。 ところが、参考にできそうな関連ウェブページはあるようであって無い。 例えばキーワード検索において「釜臥山」や「ラッセル」といったキーワードを用いれば、釜臥山に関する雪山関連資料が見つかっても良さそうに思えるが、探す努力が足りないのか、適当な関連資料が見つからない。 下北半島の雪山に関する情報は徐々に収集する予定。とりあえず、次のようなリストを作った。

積雪期の山歩きリスト


積雪期山行の追加情報


観光や温泉



於法岳(未踏)

おほうだけ550m

於法岳は国道から近い川内川の右岸に位置し、山麓には於法岳スキー場がある。 国道から近いこと、山麓にスキー場があること、スキー場から適度な距離にあることから、積雪期に登りやすい山である。

(於法岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(追加情報)

(於法岳スキー場)

(検索による追加情報)



宇曽利山湖周辺(未踏)

現在のところ、(1)宇曽利山湖、(2)大尽山、(3)朝比奈岳、(4)縦走に分類している。 釜臥山は別セクションになっている。

宇曽利山湖

うさりさんこ210m

人里から遠く離れた雪の宇曽利山湖には、どのような風景が広がっているのであろうか。 冬季閉鎖された道路を辿ると、宇曽利山湖へは日帰り山行が可能である。 具体的には釜臥山パノラマラインを辿り、宇曽利山湖の近くで釜臥山パノラマラインと別れ、引き続き車道を辿って宇曽利山湖を目指す。

(宇曽利山湖の基本情報)

(宇曽利山湖へのルートマップ)

宇曽利山湖への山行ルートとして、次の東北自然歩道を辿るのはどうであろうか。

(積雪期の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)


周辺の山 大尽山

おおづくしやま827.7m

大尽山への積雪期ルートとしては南側の永下水源地あたりから出発することが考えられる。 稜線伝いに登って3時間半ほどで山頂に着く。 除雪は永下水源地まで行われているので、その周辺に駐車する。 水源地から熊沢右岸の稜線へ登り、後は稜線伝いに大尽山を目指す。

(大尽山の基本情報)

(積雪期の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)



周辺の山 朝比奈岳

あさひなだけ874m

朝比奈岳は釜臥山や大尽山と共に宇曽利山湖外輪山としての存在感が強い山である。 朝比奈岳への登山道がないので、積雪期、特に残雪期に訪れることが考えられる。

(朝比奈岳の基本情報)

(積雪期情報)

(検索による追加情報)


積雪期縦走



釜臥山

かまぶせやま、かまふせやま878.6m

釜臥山の山頂部は釜を臥せたような地形をしている。まさに「釜臥山」だ。 山頂周辺の急斜面を考えると、アイゼンやピッケルを携帯し、使うかどうかは現場で決めるのが良い。少なくともアイゼンは携帯すべきである。

ここでは一般的と思われる次の登攀ルートを考える。 ひとつは釜臥山スキー場から出発するルートである。 別のひとつは東尾根のテレビ塔(標高505m)から出発するルートである。

まず、釜臥山スキー場から出発するルートである。 リフト終点から歩き始めると、2時間ぐらいで釜臥山頂上に着く。 一方、スキー場駐車場から歩き始めると、釜臥山頂上へは3時間が目安になる。 基本的なルートは夏道コースと同じである。 スキーコース最上端に位置する展望台「望海雪楼」に立ち寄り、山頂への急斜面に備えるのが良い。 望海雪楼の少し上側や七面山あたりでは岩場を通過するが、このあたりは部分的にアイスバーンになっていると考えた方がよい。 天候が悪い時は、七面山を越えたあたりから樹林帯をトラバースして東尾根へ移動し、風下側となる東尾根を登ることが考えられる。 このあたりのことは、天候など、現場の状況によって判断が変わってくる。

次は東尾根のテレビ塔(標高505m)から出発するルートである。 雪で覆われた車道を歩き、標高505mのテレビ塔に着く。 その後は東尾根を辿って釜臥山を目指す。 風下側となる東尾根であること、山頂への最後の登りは登山道コースよりも勾配が緩やかであることから、登りやすいルートと言える。

青森市街から釜臥山スキー場へは、無雪期であれば、車で2時間かかる。 雪道であれば2時間半といったところか。

(釜臥山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(釜臥山スキー場)

釜臥山スキー場のリフトは9時に動き始める。

(検索による追加情報)

周辺の山

ここには屏風山ヒュッテをはじめ、釜臥山周辺の積雪期情報が入っている。 釜臥山パノラマライン・屏風山・障子山・荒川岳などの雪山情報である。


積雪期縦走


観光や温泉



燧岳(未踏)

ひうちだけ781.3m

燧岳あたりの雪山情報がここに含まれる。篠原岳(しのはらだけ、718m)・矢筈山(やはずさん、626.8m)・黒森山(くろもりやま、420m)を含む。

燧岳は津軽海峡に面した海岸線から山間部へ入ったところにあり、第四紀洪積世(200万−1万年前)のアスピーテ型火山として知られている。 なだらかな山頂からの眺望は良い。 積雪期であることを利用し、海岸線の下風呂温泉や上畑から燧岳へ向かうことが考えられる。 様々なルート取りが考えられる。矢筈山〜篠原岳〜燧岳〜黒森山といった周回ルートはどうであろうか。

(山の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


観光や温泉



吹越烏帽子

ふっこしえぼし507.8m

吹越烏帽子は眺望の良い山として知られている。雪山においても、そうである。

積雪期は第一明神平集落から登山口への林道入口あたりに駐車することになる。 正式な駐車場はないが、林道入口あたりに駐車スペースを見つけることは容易である。 例えば林道入口から30mほどのところには入植記念碑広場がある。 第一明神平集落から登山口へは30分ほどかかる。 登山口から登山道を辿っても良いし、その隣の烏帽子岳林道を進んでも良い。当然のことながら、林道の方が道筋はハッキリしている。 標高200mぐらいの高圧電線鉄塔のところで林道は登山道と合流する。その後は登山道を辿る。

(吹越烏帽子の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



上北地方

積雪期の山歩きリスト


積雪期山行の追加情報


観光や温泉



烏帽子岳

えぼしだけ719.6m

日本全国に烏帽子岳と名のつく山は85もあることから、この烏帽子岳は「上北烏帽子岳」とも呼ばれている。 登山口へ至る林道が雪で閉ざされていること、人里から遠く離れていることを考えると、山頂休憩所に泊まる山行が考えられる。 山頂休憩所は鉄筋コンクリート製であり、内部にはコ字状の床があり、その中央には石油ストーブやテーブルが置いてある。 山頂休憩所の広さは、コ字状の床に4名、最大で5名が泊まれる広さと言えようか。土間を利用すれば1、2名が追加できる。 隣には木造のトイレがあり、男女別々の施設になっている。 雪の上北烏帽子岳へ登る場合は次の2ルートが考えられる。

まどか温泉スキー場から

スキー場が出発点となるので、駐車場の問題はない。 リフト終点から稜線伝いに590mピーク(子烏帽子岳)へ向かう。 稜線上には開けた雪面が続いており、潅木で悩まされるようなことはない。 ただし、標高400mぐらいの急斜面は登るのに難儀する。ここは東側から巻いて登るのが良い。 590mピーク(子烏帽子岳)には電波塔があり、ここまで来ると、前方に烏帽子岳山頂が見えてくる。 子烏帽子岳からは烏帽子岳へ向かって直線的に開けた雪面の回廊が見える。 基本的には、この雪の回廊を辿って烏帽子岳を目指すことになる。 ただし、636mピークは西から巻く。車道が通っている東斜面の方は、雪崩の危険性がおおきい区間になっている。 636mピークを巻く斜面は急登と寒風といった組み合わせになり、このルートの最大の難所になっている。 636mピークを越えると、電柱に沿って直線的に開けた雪面(または隣の車道)を辿って山頂を目指す。

運動公園あたりから

こちらは夏道コースに沿った積雪期ルートである。夏場の登山口へ至る林道が雪で埋まっているので、駐車場所としては林道手前の運動公園が考えられる。除雪された道路脇に車数台分の駐車スペースがある。 雪の深さにもよるが、運動公園から登山口へは2時間、登山口から山頂休憩所へは4時間、合計で6時間ほどかかる。 単独行で8時間かかって山頂休憩所に着いたといった情報も聞く。

山頂から夏道コース側へ下る場合は、山頂直下の南急斜面を避け、西へ迂回してから下る。夏場の登山道もそのようになっている。 山頂休憩所から出発する場合は山頂部を西側から巻くことも考えられる。 そして稜線の勾配が緩やかになり、最初の鞍部を越えた緩やかなピークに、夏道コースへの下降地点がある。 つまり、夏道コースが着いている尾根の付け根は緩やかなピークになっている。 地図に示されていない稜線上のうねりである。 山頂から0.6Kmの距離に夏道の下降地点があるので、この情報も役立つかも知れない。 後は夏道コースの尾根に沿って下り、野営場へ出る。

(烏帽子岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(まどか温泉スキー場から)

(運動公園あたりから)

(検索による追加情報)


積雪期縦走


観光や温泉



石倉山

いしくらやま891.2m

石倉山は北八甲田連峰の東、八幡岳(1020.3m)の近くに位置する。 登山道がなく、かつ山麓を通っている国道394号線が冬季閉鎖されるので、国道394号線が開通する残雪期に登るのが良い。 冬季閉鎖の区間は、4月上旬に除雪が始まり、4月下旬に開通する。 2009年−2010年の冬季閉鎖は4月23日までであった。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

峠の最高地点には林道入口があり、そこに車1、2台分の駐車スペースを見つけることができる。 しかし登り口は峠の最高地点から北東へ200mほど移動した牧場脇の北股沢のところが良い。 北股沢の左岸側には牧場が広がっている。 この沢には国道の橋と伐採道の橋とが隣同士に架かっている。 北股沢の左岸から雪面へ出て、ここを登り口とする。

登り口から石倉山を見ると、直登するよりも、右へ巻いてから稜線へ出るのが良さそうだ。 伐採道の橋を渡って右岸へ移動し、右岸斜面を斜めに登って行く。 下部は細いブナが密集した感じであるが、登るにしたがって普通のブナ林のようになってくる。 登る過程では伐採道を数回横切って登って行く。 伐採道は蛇行しながら石倉山近くの稜線上まで延びているようだ。 勾配が適度に緩くなったところで稜線へ向けて直登する。 稜線上に出てからは、幅広い平坦な稜線を辿って石倉山へ向かう。

出発点から45分ほどで石倉山の山頂(891.2m)に着く。 山頂からは北八甲田連峰の東側(裏八甲田)が眺望できる。 眼下には田代高原に広がっている牧場や森などが見える。

石倉山(891.2m)〜南八幡岳(1018.1m)〜八幡岳(1020.3m)からなる稜線を歩くのも良い。 ブナ林で覆われた平坦な稜線が片道1時間20分ほど続いている。

(道路の冬季閉鎖情報)

(石倉山の基本情報)

(積雪期の山行)



夏泊半島周辺

積雪期の山歩きリスト


積雪期山行の追加情報


観光や温泉



高森山

たかもりやま386.5m

2月中旬に高森山を訪れたとき、スノーシューの使用をためらうほど積雪が少ないことがあった。 したがって高森山でスノートレッキングを楽しみたいのであれば、大雪が降った後など、十分な雪が確実にあるときに訪れるのが良い。 冬季、浅虫温泉森林公園の管理棟は閉鎖され、その駐車場への道路も除雪されていない。 したがって駐車場所としては近くの浅虫水族館の駐車場が考えられる。 雪の深さによって山行時間は大きく異なるが、公園入口から山頂へは2時間半が目安になろうか。

(高森山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)


浅虫温泉森林公園

積雪期、浅虫温泉森林公園ではスノーシューハイキングが楽しめる。 森林公園は広範囲に広がり、遊歩道が幾筋にもわたって設けられており、遊歩道の長さは延長で10Kmになる。


周辺の山 屋敷山

やしきやま321.8m

屋敷山は高森山の隣に位置し、高森山へ登ったついでに屋敷山へ立ち寄ることが考えられる。 屋敷山への登山道は無いので、積雪期に屋敷山を訪れるのが良い。 高森山の登山道の途中から稜線に沿って0.5Kmも行けば屋敷山に着く。

(屋敷山の基本情報)

(積雪期の山行)


観光や温泉



谷地山

やちやま180.7m

谷地山は浅虫温泉街を挟んで高森山と対峙する小さい里山である。 八十八カ所石仏めぐりの歩道が設けられているので、石仏めぐりを兼ねたスノーシューハイキングが楽しめる。 谷地山の山頂は大きな広場になっており、浅虫温泉街や夏泊半島、陸奥湾が眺望できる。 急斜面がなく、スノーシューハイキングに適した里山である。

(谷地山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


周辺の山 小松山

こまつやま244.9m

小松山は谷地山(標高180.7m)の西隣りに位置する小山である。 駐車場所としては浅虫ダム管理所周辺の駐車場が考えられる。 小松山への積雪期山行は灌木がうるさく、スノーシューハイキングに適していない印象を受けた。

(小松山の基本情報)

(積雪期の山行)


観光や温泉



東岳

あずまだけ652m

夏道コースから

積雪期、夏場の登山口を経由して東岳へ登る場合は駐車場所について考える必要がある。 除雪されていないものの登山口まで車で乗り入れると思って林道を進んだことがある。 ところが、途中で立ち往生し、車をUターンさせるのに苦労した経験がある。 安全なのは除雪終点の八幡神社のところに駐車し、そこから歩き始めることである。 別の出発点は県営総合運動公園の駐車場である。 いずれの出発点も、登山口へは2Kmほどあり、時間にして45分から90分が目安になる。

登山口から夏道コースを辿るが、どこが夏道コースか分からなくなると、尾根伝いに登る。 やがて標高400mぐらいにあるテラス状地形・展望台に着く。 テラス状地形であることからも想像できるように、展望台直下は急斜面になっている。 展望台からは雪の青森市街が眺望できる。 展望台はテント適地でもあり、テント泊に利用されている。

展望台からは展望台背後の尾根、または夏道コースが通っている隣の尾根を登る。 展望台背後の尾根を登った場合は、右隣りの崖を横目に見ながら急斜面を登ることになる。やがて普通の勾配を持った尾根になり、652mピークに着く。 一方、夏道コースの方は、崖の下側と小沢を横切って隣の尾根へ移動する。そして似たり寄ったりの勾配を持った尾根を登る。稜線近くになると、トラバースして652mピークに着く。 雪の状態によって山行時間は大きく異なるが、登山口から652mピークへは2時間半、八幡神社からだと3時間強が目安になろうか。

矢田集落から

基本的にはどこでも歩けるといった雪山の特徴を生かし、矢田集落から東岳へ登るルートが考えられる。 地図には昔の登山道が描かれているが、現在は登山道はない。

稜線へ登るあたりの裾野では杉林と雑木林との境目に沿って進む。 左に見えていた小沢が消え、前方に杉林が立ちはだかるような感じになる。 杉林・雑木林の境目に沿って稜線へ登ると、標高220mぐらいの小鞍部に着く。 後は稜線を辿って652mピークを目指す。 431mピーク手前では灌木のうるさい区間が200、300m続くが、431mピークを越えると開けた雪面が続く。 ラッセルしなくても良い状態では3時間ぐらいで652mピークに着く。

(東岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(夏道コースから)

(矢田集落から)

(検索による追加情報)



折紙山

おりがみやま920.6m

折紙山は青森市街の南東郊外、みちのく有料道路の近くに位置する。 登山道がないので、雪のある時期に登ることになる。 歩行距離が長いので、ラッセルの要らない残雪期が良い。

駐車場所としては、みちのく有料道路の料金ゲート前(西側)にある脇道入口あたりが良い。 料金ゲート駐車場から100mほど西側にある脇道入口である。 この脇道入口のところの有料道路脇(山側の脇)に、車十台ほどが駐車できる大きな駐車スペースがある。 脇道を辿り、トンネルを通って有料道路を横切り、野内川に架かる橋を渡れば折紙山の麓に着く。

登山ルートとしては唐川沢の左岸尾根を利用するのが一般的である。 唐川沢に沿った林道へ入り、左岸から右岸へ移動するところが第1の橋、右岸から左岸へ移動するところが第2の橋、そして左岸から右岸へ移動するところが第3の橋になっている。 第2の橋を渡って30mほど進んだ地点に、地図に示されている林道跡の入口を見つける。 唐川沢出合から20分ほど歩き、標高240mぐらいの第2の橋を渡って坂が無くなった平坦な地点である。 その後は林道跡を辿り、左岸尾根上に出る。そして左岸尾根を辿り、722mピークへと進む。

一方、唐川沢の右岸尾根を利用することもできる。第3の橋を渡って更に林道を進むと、堰堤のところまで林道が延びている。 堰堤のところの枝尾根先端から右岸尾根へ登る始める。そして右岸尾根を辿り、右岸尾根と左岸尾根とが出合う722mピークへと進む。 右岸尾根と左岸尾根を比べた場合、左岸尾根の方がよく利用されている。 いずれの尾根も下部は杉林やヒバ林となっているが、上部はブナなどの落葉広葉樹林になっており、落葉広葉樹林になると歩きやすくなる。

722mピークから先は開けた雪面が尾根上に続き、展望が開けてくる。大毛無山(737m)・三角岳(753m)・烏帽子岳(720m)などが眺望できる。 三角岳(753m)は雪で白くなった三角形のピークを持っているので特定しやすい。 そして890mピークでは西へ直角状に折れ曲がり、稜線を辿って折紙山頂上を目指す。 平坦な山頂部の西端に頂上があり、頂上からは八甲田連峰や八幡岳などが眺望できる。

(折紙山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(みちのく有料道路料金ゲートあたりから)

(その他の出発点から)

(検索による追加情報)


積雪期縦走



葉抜橋山

はぬきばしやま615.3m

葉抜橋山は青森市街の南東郊外、みちのく有料道路の近くに位置する。 登山道がないので、雪のある時期に登ることになる。 駐車場所としては、みちのく有料道路の葉抜橋へ行き、その西脇にある下折紙沢林道入口が良い。 車数台が駐車できるぐらいの駐車スペースがある。 葉抜橋を渡り、対岸の山麓へ移動する。ここが出発点となる。

出発してから1時間ほどで主尾根へ出るが、利用した枝尾根が極めて急斜面であった。 枝尾根から主尾根へ出ると、雪屁からなる雪稜が続いており、比較的登りやすくなる。 雪屁の付け根に亀裂が見えるところがあったので、その辺りは林の中を通った。 そこを通過すると尾根の勾配も緩やかになり、展望も開けてくる。 このあたりは気持ち良く登れ、烏帽子岳方面の山並みが眺望できる。 緩やかな尾根を辿っていくと、やがて山頂(標高615.3m)に着く。 山頂からは隣の836mピークが眺望できた。

葉抜橋山の全般的な印象は、雪上ハイキングとして適していない山だ。主尾根へ出るまでの枝尾根が極めて急斜面である。 その枝尾根の急斜面や主尾根の雪屁において亀裂が見られた。このようなことが理由として挙げられる。 これに対して良い点は、尾根の勾配が緩くなってから山頂へ至るまでの区間の風景が良いことである。

また葉抜橋山を登る機会があれば、急峻な枝尾根を利用することなく、主尾根の先端から登ってみよう。 急坂のない比較的楽な登りになるかも知れない。

(葉抜橋山の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



楢木森山

ならのきもりやま487.1m

楢木森山は青森市街の南東郊外、具体的には戸山団地から数Kmのところに位置する。 ミズナラやシナノキなどの雑木林で覆われ、周辺の稜線歩きを含め、青森市街や陸奥湾が眺望できる雪上ハイキングとなる。 一般的な出発点は沢山集落になる。バス停に沢山集会所があり、沢山集会所の裏が駐車場になっている。

一方、月見野森林公園から楢木森山を目指すルートも考えられる。周回ルートとなるように歩き、山行時間は6時間〜7時間が目安になる。

(楢木森山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(沢山集落から楢木森山へ)

(月見野森林公園から楢木森山へ)

(検索による追加情報)


385mピーク「バリカン山」

伐採地の山であり、青森市街を含め陸奥湾が全開で眺望できる。


月見野森林公園

月見野森林公園はスノーシュー・ハイキングに適した里山である。 周回コースが設けられており、2時間ほどで回れる。

(月見野森林公園の基本情報)

(積雪期のハイキング)



堀子岳(未踏)

ほりこだけ732m

堀子岳は青森市街の南東郊外、具体的には青森市の梨の木清掃工場から数Kmのところに位置する。 道路の除雪は清掃工場までされているはずであるから、清掃工場あたりに駐車スペースを見つける。 最初は林道を辿り、適当なところから尾根へ登る。 534mピークや660mピークを持つ稜線を辿り、堀子岳へ向かうのが良いようだ。

(堀子岳の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


積雪期縦走

堀子岳・折紙山を巡る1泊2日の縦走が考えられる。



津軽半島

積雪期の山歩きリスト


積雪期山行の追加情報


観光や温泉



増川岳

増川岳あたりの雪山情報がここに入る。 増川岳をはじめ、鋸岳(のこだけ、582m)、浜名岳(はまなだけ、603.2m)、四ツ滝山(よつたきやま、669.6m)、木無岳(きなしだけ、587m)などが含まれる。

増泊林道を利用して増川岳・鋸岳・浜名岳への登山が考えられる。 増泊林道については、緑の里やすらぎ公園から少し先にゲートがあり、5月下旬まで冬季閉鎖されている。 ラッセルのない残雪期であればゲートから増川岳の麓までは35分ぐらいで着く。

(道路の冬季閉鎖情報)


増川岳

ますかわだけ713.8m

(増川岳の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山

(山の基本情報)


積雪期縦走



袴腰岳(平舘)

はかまごしだけ707m

袴腰岳(平舘)あたりの雪山情報がここに入る。 袴腰岳をはじめ、丸屋形岳(まるやがただけ、718m)、鳴川岳(なるかわだけ、658m)などが含まれる。

袴腰岳への日帰り山行であれば、平舘スキー場跡からスタートするのが良さそうだ。

(山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山 尖岳

とんがりだけ529.1m

(尖岳の基本情報)

(積雪期の山行)


積雪期縦走


観光や温泉



大倉岳

おおくらだけ677m

大倉岳あたりの雪山情報がここに入る。 大倉岳をはじめ、赤倉岳(あかくらだけ、563m)、袴腰岳(はかまごしだけ、628m)などが含まれる。

積雪期、蓬田から大倉岳周辺の山域へ入る場合は大倉岳避難小屋を利用するものと思われる。 そのような場合の駐車場所としては、蓬田小学校あたりの駐車場所、具体的にはライスセンターや産直物産館「村の駅よもっと」が考えられる。 蓬田小学校あたりから出発し、雪で覆われた農道や林道を8Km、時間にして3時間ほど歩き、阿弥陀川登山口に着くことになる。 阿弥陀川登山口から前大倉岳の避難小屋へは、ラッセルをしながら登るとなると、2時間半ぐらいはかかる。したがってライスセンターから避難小屋へは5時間半ほどかかることになる。 言い換えると、避難小屋への日帰り山行は困難であり、避難小屋に泊る山行になるのが普通であろう。

大倉岳避難小屋を基点として赤倉岳や袴腰岳への往復山行が考えられる。

(山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)

(検索による追加情報)


積雪期縦走


観光や温泉



梵珠山

ぼんじゅさん468.4m

雪の梵珠山では里山の雪上ハイキングの良さを味わうことができる。 特に雪が降った後は、枝の先まで雪に覆われたブナがさまざまな模様を織りなし、幻想的な世界が広がっている。 天気が良ければ小鳥の鳴き声も聞こえる。 雪面上に残った動物の足跡を見るのも楽しい。

自然ふれあいセンターがあるため、国道からセンターに至る道路の除雪は良好である。 さらに国道から比較的近いところにあり、積雪時でも普通の乗用車で容易にアクセスすることができる。 そのためか、週末ともなるとワカンジキやスノーシューでハイキングをする人を見かける。 自然ふれあいセンターではワカンジキを無料で貸してくれる。

自然ふれあいセンター駐車場から梵珠山へ

先行者のトレースが着いている場合はサルグルミコース、マンガンコースのいずれでも良いが、 新しく積もった雪でトレースが完全に消えている場合はサルグルミコースに沿って登る方がコース取りがしやすいかも知れない。 積雪が少ない時期はサルグルミコースの夏道に沿って登る。 下草などが完全に雪で覆われると、尾根斜面に着いた夏道に沿って進むよりも、登山口から直ちに右手の尾根に出てミズバショウの道に沿って進む方が容易になる。 それは尾根の背に沿って登るのと同じである。 やがて尾根が平坦になり、東屋を通過すると、ミズバショウの道とサルグルミコースとの分岐に着く。 その後も尾根の背に沿って登る。 やがで勾配がきつくなり尾根づたいに登ることが困難になるので、トラバースして岩木山展望所(6合目)に寄る。 夏道が通っているあたりか、その上側をトラバースして岩木山展望所に寄る。 そこから再び尾根の背に沿って登るか、または尾根斜面に着けられた夏道に沿って登るかし、寺屋敷南広場を目指す。 寺屋敷南広場に到達すると平坦な雪原となる。そこから寺屋敷北広場へ向かう。 寺屋敷北広場にはトイレと東屋がある。冬の間、トイレは閉鎖されている。 さらに夏道に沿ってブナ林の中を進むと、すぐに山頂が見えてくる。 風下側となる南東の方向から山頂へ登るように夏道が着いているので、夏道に沿って山頂へ登る。 先行者のトレースが着いている場合は1時間ぐらいで山頂(468.4m)に着くことができる。 トレースが着いていない場合は、雪の深さによって山頂へ到達する時間は大きく異なり、1時間半から2時間強かかることが多い。

マンガンコースの方を登る場合は尾根に着いた夏道に沿って進む。 登山口の近くでは少し急な尾根斜面を登るが、尾根の背に出れば尾根に沿って緩やかに登って行く。 左手に梵珠山の山頂部を見ながら越口と呼ばれる地点までは尾根に沿って進む。 越口(6合目)は尾根の終点であり、越口からは小さい急坂を登り、平坦な場所に出る。 さらに夏道に沿う感じで進んで再び小さい急坂を登り、8合目の寺屋敷北広場となる。

寺屋敷北広場の南西側には釈迦堂山があり、その山頂には避難小屋がある。 梵珠山の山頂は吹きさらしであるので、この避難小屋で昼食を取ることが考えられる。 避難小屋には石油ストーブが備わっている。 したがって灯油を持参し、暖を取りながら昼食にするのが良い。 トイレはない。

下りはマンガンコースを取ることが多い。 サルグルミコースに比較してマンガンコースの方が距離が長く、全般的に勾配が緩やかである。 越口や登山口の近くで勾配がきついところがあるが、その距離は短い。

(梵珠山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(避難小屋情報)

(ブナ巨木)

幹回りが青森県第1位、全国第2位というブナの巨木が2007年に梵珠山で見つかった。その後、全国第1位になった。 このブナ巨木はミズバショウの道の3合目あたりの北側の沢にある。積雪時は容易に訪れることができる。

(自然ふれあいセンター)

(検索による追加情報)


アカゲラの道から梵珠山へ

これはアカゲラの道が設けられている稜線を利用して梵珠山を目指すルートである。 自然ふれあいセンター前のアカゲラ登山口から出発し、登山コースでない稜線を辿り、大きくコ字状に回って梵珠山へ向かうことになる。 雪の状態によって大きく左右されるが、アカゲラ登山口から梵珠山へは3時間〜4時間かかり、長い距離を歩きたい場合に適している。 稜線上では雪の上からでも昔の林道の形跡が見られ、進むのが困難となるようなところはない。 反対方向、つまり梵珠山からアカゲラ登山口へは下りが多い分、少し時間短縮ができ、2時間半ほどかかる。

自然ふれあいセンターに近い最奥の駐車場に駐車する。 駐車場脇のアカゲラ登山口から橋を渡って稜線を登り始め、梵珠山東側となる稜線上に出る。 センター上流側にも別の登山口があるが、こちらの方は急斜面が続くので、やはり駐車場のところにある下流側登山口から登るのがよい。 稜線上のアカゲラの道を進み、その北端(ドングリの森)にある標柱のところを通過する。 地図では296mピークのところである。

さらに稜線を辿り、梵珠山と馬ノ神山とを結ぶ稜線へ向かう。 まず稜線に沿って北へ進み、292mピークを目指す。 ところどころで赤テープの標識が見られるので赤テープに沿って進めば良いが、292mピークではコンパスで進む方向を確認するのが良い。 292mピークからは稜線に沿って北西へ進み、梵珠山と馬ノ神山とを結ぶ稜線上の447mピークを目指す。 稜線には昔の林道の形跡が残っており、進むのに難儀をするようなところはない。

ヒバ林の中を進み、やせた鞍部を通る。そこは447mピークの東側に位置する。 鞍部を通過したところでは左手に沢を見ながら尾根筋を登っていく。 沢の左岸尾根に沿って進み、左に見えていた沢が消えると、447mピーク北側の鞍部に着く。そこには境界見出標「691」の標柱がある。 ここはルートの重要ポイントであるので、赤テープ等の目印も見える。 アカゲラ登山口から稜線までは2時間強、場合によっては3時間半かかる。 その後は稜線を辿って南下し、梵珠山を目指す。 数個の小ピークを越え、447mピークから30分ないしは1時間ぐらいで梵珠山(468.4m)に着く。

反対方向、つまり梵珠山〜447mピーク〜アカゲラ登山口へと下る場合は、447mピーク東側に位置する「やせた鞍部」へ出ることがポイントになる。 その後は稜線を素直に辿ってアカゲラ登山口を目指す。


カモシカコース

梵珠山からセンター側へ下るのにカモシカコースを取ると、マンガンコースよりも歩く距離が少し長くなる。 ブナ林の中を進む旧林道部分では雪の里山を楽しむことができる。 旧林道が尾根西斜面へ下り始める手前で旧林道と別れ、尾根東斜面に着けられたカモシカコースを下る。 比較的急な斜面道を下ると杉林を通るようになる。 杉林の中では土地勘が無いと、どちらの方向へ進むのか迷うようなところがある。


梵珠山から馬ノ神山または笹山へ

梵珠山の稜線を北へ辿って馬ノ神山または笹山へ行く日帰り山行が考えられる。 雪の状態によっては楽ではないが、日帰り山行が可能である。

(馬ノ神山の基本情報)


梵珠山から松倉神社へ

梵珠山から松倉神社へのルートも、雪の梵珠山のバリエーションルートの一つになろうか。


周辺の山 鐘撞堂山

かねつきどうやま313m

その昔、梵珠山一帯に修行僧達が生活していたころ、時を知らせるために鐘を撞いた場所が鐘撞堂山である。 そのような伝説がある山である。

(鐘撞堂山の基本情報)

(積雪期の山行)



岩木山

いわきさん1625m

天候が落ち着いてくる春スキーのシーズンになると、岩木山や鳥海山(1502m)から滑降する人々が増える。 そのようなコースとしては百沢コース・長平コース・弥生コース・岳コースが一般的である。 それ以前の積雪期は岳コースを利用して8合目の津軽岩木スカイライン終点まで登るのが一般的なようだ。

日帰りで山頂へ登るのは雪面が固くなってからである。 その場合は少なくともアイゼンを携帯した方がよい。使用するかどうかは現地で決めれば良い。 特に残雪期に百沢コースの大沢雪渓を通る場合はアイゼンとピッケルを携帯した方がよい。 この雪渓はスケールの大きな急斜面になっており、しかも雪面が氷のように固くなっていることがある。 他のルートも山頂周辺では急斜面となるので、少なくともアイゼンは携帯した方がよい。 アイスバーンのときはピッケルも必要になる。

積雪期の山歩きリスト


無雪期の登山道マップ


積雪期山行の追加情報

(登山関連)

(避難小屋情報)

(滑降関連)

(スキー場情報)

(その他)

(検索による追加情報)


観光や温泉



岳コース

新雪期から残雪期まで山岳スキーやスノーハイキングに良く利用されているのが岳コースである。 嶽温泉郷の登山口から出発し、ブナ林の中に広く切り開かれたスキーコースを登っていく。 標高600mぐらいになると湯沢の左岸近くを通る。 その辺りではスキーコースから10mも外れると岩木山が眺望できる。 行き先となる津軽岩木スカイライン終点も見える。 少々天候が悪くても森林限界までは登れる。その少し先に8合目となる津軽岩木スカイライン終点(1240m)がある。 スカイライン終点から岩木山頂上(1624m)を目指すか否かは天候などが関係してくる。

スカイライン終点から鳥海山(1502m)へ登ることも考えられる。 リフト伝いに登ると、9合目のリフト終点に着く。そこから1、2分で鳥海山に着く感じか。 鳥海山へ登る場合でもアイゼンは携帯した方がよい。使うかどうかは現場で決めれば良い。

岩木山は有史以来小規模な火山活動を繰り返している活火山である。 地熱のため山頂部の岩の隙間は空洞のままになっており、雪で薄く覆われている。 そのようなクレバス地帯を歩くので、足がクレバス(岩の隙間)に落ち込むことがある。 変なことで、岩木山が活火山であることに気づかされる。

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(岳コースを滑る)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



百沢コース

春スキーのシーズンとなり、岩木山頂上から百沢スキー場へ滑降するルートは良く利用されている。それは大沢の左岸を通るルートになっている。 大沢は雪崩が生じやすい。また、大沢の迂回路となる大沢右岸側や左岸側も雪崩が生じやすい。このようなこともあり、春スキーシーズン前に百沢コースを登るのはポピュラーではない。 春スキーシーズンに百沢コースを登る場合でも、焼止り避難小屋〜大沢右岸〜鳥海山頂上〜大館鳳鳴避難小屋からなる迂回ルートを通り、大沢の中を通らない。 このルートに沿って竹ポールが立っている。

以下の話は春スキーシーズン後に大沢の雪渓を通る場合の内容になっている。

大沢の雪渓は、八甲田連峰の雪渓と比較してスケールが大きく、急坂である。 坂の上から見下ろすと、坂の中程が見えないほどの急坂である。 さらに残雪期の雪渓は氷のように固くなっていることがある。 したがって大沢の雪渓を通る場合はアイゼンを持参した方が良い。 ピッケルを持っている場合はピッケルも持参した方が良い。

この雪渓については6月上旬に、スパイク付きの長靴を使った場合と登山靴にアイゼンを付けた場合とを一週間おいて比較してみたことがある。 いずれの日も、雪渓としては普通に固い雪面状態であり、ピッケルは持参していた。 スパイク付きの長靴の場合は下山時に急斜面で足元がズルズルと滑る感じであった。一歩間違えば滑落である。 一方、アイゼン(12本爪)の場合は足場をしっかり確保でき、急な斜面でも足元がズルズルと滑る感じはしなかった。 スパイク付きの長靴とアイゼンとの比較では足への負担や安全感に大きな差を感じた。 したがって大沢に雪渓が残っている場合はアイゼン・ピッケルを携帯した方がよい。

雪解けの状態は年によって異なる(半月ほどの差があると思える)ので一概に言えないが、 5月の連休ごろに登る場合は焼止り避難小屋のかなり手前から雪面を歩くことになる。 6月ごろになると大沢だけに雪渓が残っている程度になる。 同じ6月上旬でも、焼止り避難小屋から大沢に入ったところで雪渓の登りとなる年もあれば、 大沢に入って200mぐらい進んだところから雪渓の登りとなる年もある。 雪渓は種蒔苗代の手前まで続いる。年によって多少の差はあると思うが、雪渓は7月ごろまでありそうだ。

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(百沢コースを滑る)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



長平コース(未踏)

スキー場が営業している期間は、登山であってもゴンドラに乗るものと思われる。 ところが、スノーシューと登山姿ではゴンドラに乗せてもらえないと聞いている。 スキーやスノーボードなど、滑る用具を持ってゴンドラに乗る必要があるようだ。 そのような時期は、岩木山頂上へ登らなくても、西法寺森(標高1288m)まで行くことが考えられる。

春スキーシーズンになると、他のコースと共に長平コースもスキーヤーに利用される。 雪山として長平コースを登るとしても、春スキーシーズンになってからであろう。 アイゼン・ピッケルを携帯し、使うかどうかは現場で決めればよい。

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(長平コースを滑る)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



弥生コース

春スキーのシーズンとなり、岩木山頂上からの滑降ルートの一つとして弥生コースが利用される。 雪山として弥生コースを登るのも春スキーシーズンになってからである。 基本的には夏道コースを辿り、標高1100mぐらいで森林限界となり、無立木の大雪面を登る。 山頂と山頂手前の耳成岩が見えるので、耳成岩へ向かい、耳成岩下側のテラス(平坦地形)に着く。 そこから山頂へは状況に応じて2、3のコース取りが考えられる。 テラスから山頂へは急斜面が続くので、アイゼンを携帯する必要がある。

滑降にせよ、登山にせよ、残雪期に登山口近くで大黒沢を横切る場合は、夏道の橋を利用するのが良い。 その地点を逃すと、下流側で沢を横切る場所はないと考えた方が良い。

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(弥生コースを滑る)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



赤倉コース

山麓にスキー場がないこと等から、春スキー滑降ルートとして赤倉コースはポピュラーではない。 雪山として赤倉コースを登る場合も、春スキーシーズン以降が一般的であろう。 赤倉登山口から岩鬼山(巌鬼山)までは夏道コースを辿る。 そこから山頂へは状況に応じて2、3のコース取りが考えられる。 山頂部では急斜面が続くのでアイゼンを携帯する必要がある。

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(赤倉コースを滑る)

(バリエーションルート)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



追子森

おいこもり1139m

追子森の山頂部はコメズカの森になっており、厳冬期には樹氷が見られる。 さらに山頂部には熱気が噴出している風穴もある。 雪の追子森は地元の山岳スキーヤーなどに利用されている。 春スキーのシーズンが始まるまでの積雪期に利用されている印象を受ける。

(追子森の基本情報)

(積雪期の登山ルート)

(積雪期の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



白神山地

このセクションは、コース紹介というよりも、山行写真が主体になる。次のように分類している。

積雪期の山歩きリスト

(日本海側の山)

(弘前側の山)

(秋田県側の山)

秋田県側の山の情報は、別ページ「青森県外の山 積雪期」へ入れているが、このページからもアクセスできるようにしている。 下に示す山名をクリックすれば良い。

(その他)


積雪期山行の追加情報

白神山地の積雪期登山に関する山行記録が多いサイトである。

(道路の冬季閉鎖情報)


観光や温泉



白神岳

しらかみだけ1232m

駐車場所については、国道101号線から日野林道へ少し入ったあたりに駐車するときもあるし、登山口駐車場まで車で進めるときもある。 日野林道へ少し入ったあたりに駐車する場合は、日野林道を2Kmほど歩き、登山口広場(標高220m)に着くことになる。 一方、登山口駐車場に駐車する場合は、日野林道を歩く必要がないが、山行後に日野林道を下るときに道路が凍っており、車が滑りやすいことがある。 白神岳の登山よりも、車での下山時の方が危険を感じるほどである。

登山について言えばアイゼンとフラッグを携帯した方がよい。 基本的にはマテ山コースに沿って登るが、冬道分岐(標高340m)からは尾根を辿ってマテ山(標高840m)へ登るのが良い。 冬道分岐からマテ山への区間は灌木が多くて急坂もあるが、夏道コースに沿って尾根斜面を進むよりも良い。 時期や雪の状態にもよるが、夏道コースに沿って尾根斜面を進む場合は、急斜面のトラバースが長く続くこと、雪崩の心配がある場所が点在していること、等々を考慮する必要がある。 マテ山(標高840m)からは夏道コースを辿って尾根を緩く登っていく。 森林限界から稜線上へ出る急坂(1100〜1200mぐらい)では、アイゼンが必要な状況が多い。 したがってアイゼンを携帯し、使うかどうかは現場で決めるのが良い。 マテ山コースから稜線へ出た地点・大峰分岐には、帰路の悪天候のことを考え、フラッグを立てておくのが良い。 稜線は幅広く、下山時には稜線からマテ山コースへの下降地点が判別しにくい。 ガスで視界が得られないときは状況が悪化する。 したがって曲り角と下山方向に10本ほどのフラッグがあった方がよい。 大峰分岐から白神岳へは広い稜線を辿り、15分ぐらいで避難小屋と山頂に着く。

マテ山(840m)から冬道分岐(340m)へ下る尾根も注意が必要である。 幅広いところがあり、適当に下ると、登山道の通っていない方向へ進む可能性がある。 尾根を東寄りに下り、標高450mぐらいから西へ「く」の字状に曲り、標高340mの冬山分岐に着く感じになる。 いずれにせよ、コンパスで正確な方向を設定して進むのが良い。

青森市から登山口への車の移動時間は、雪道ということもあり、3時間を予定しておいた方がよい。

ここからは春山の話になる。 年によって状況が異なるので特定しにくいが、5月連休のころになると、最後の水場あたりまで雪なしで進める。 そのころは夏道の方が利用されている。 最後の水場からマテ山分岐への区間は、雪で登山道が隠れているところがあり、登山道から外れないように注意する必要がある。 多くの場合、周囲を見渡すと次の赤テープが見つかり、そちらに登山道が通っている。 マテ山分岐から先は尾根伝いとなるので、道筋を外すことはない。 森林限界から稜線への急坂(1100〜1200mぐらい)も雪が無くなっている。

(白神岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(マテ山コース)

(バリエーションルート)

(白神岳を滑る)

(避難小屋情報)

(テント泊情報)

(白神岳を撮る)

(検索による追加情報)


周辺の雪山情報


積雪期縦走


観光や温泉



向白神岳

むかいしらかみだけ1243m

白神山地の最高峰・向白神岳を訪れるには、残雪期に白神岳からアプローチするのが一般的である。 白神岳から向白神岳へは2時間半から3時間、往復で5時間半から6時間半かかる。 4月中旬ごろまでは藪こぎなしで歩くことができるが、それ以降は途中の藪こぎの程度によって所要時間が大きく左右される。 3月中旬〜4上旬が向白神岳への登山適時かもしれない。大雪の年は5月連休でも向白神岳へ行くことが出来る。 ただし、向白神岳手前の1250mピークあたりから藪こぎが始まるかも知れない。 玄関岳へ至るまでに複数カ所で藪こぎをするようであれば時期的に遅すぎる。向白神岳への山行はあきらめた方が良い。 そのような時期であれば玄関岳を越えたあたり、1250mピーク手前あたりで、ますます藪こぎがひどくなる。

ルートは白神岳避難小屋(1230m)〜通称「玄関岳」(約1130m)〜1165mピーク〜1221mピーク〜1250mピーク(偽山頂)〜向白神岳(1243m)となる。 往路にしろ帰路にしろ玄関岳からの下りが最大の難関になる。 落差が何百メートルもあると思われる急峻な谷を見下ろしながら、急斜面を下ることになる。 雪質にもよるが、玄関岳は北から巻いて越えることも考えられる。 玄関岳から1165mピークへ向かう区間では「奥座敷」と呼ばれる1122mピークが右手側に見える。 1165mピークを越えると、「偽山頂」と呼ばれる1250mピークと本当の向白神岳(1243m)とが行く手に見えてくる。 白神岳から見える向白神岳は偽山頂の方であり、本当の向白神岳(1243m)は偽山頂の裏に隠れていたことがわかる。 比較的平坦な稜線を辿って1221mピークを越え、そして1250mピークに着く。 1250mピークを越えたあたりでは鎌尾根が続き、すぐに向白神岳(1243m)に着く。 向白神岳(1243m)の方に三角点がある。

2月末に白神岳に登った時、白神岳から向白神岳へ向かう雪稜をナイフリッジが良く見えるところまで歩いてみた。 稜線の両側は落差が何百メートルもあると思われる急峻な谷で、稜線上はバリバリに凍ったアイスバーンになっていた。 アイスバーンの可能性がある時期に向白神岳へ行くには、アイゼンとピッケルが必要なことを実感した。

残雪期であってもアイゼンと赤テープは必ず携帯した方が良い。 雪面が途切れた出入口に帰路確保の赤テープを付けることがある。 ストックとピッケルとを比較した場合、平坦な稜線ではストックの方が歩きやすいが、玄関岳ではピッケルの方が安心感が得られる。

天気の良い残雪期に、登山口〜白神岳〜向白神岳を日帰りで往復する登山者もいる。 朝5時出発、夕方17時到着であり、12時間ほどかかる。 その場合は荷物の一部を避難小屋にデポする等、身軽に動ける工夫が必要になる。

白神ライン(旧弘西林道)の一ツ森峠から向白神岳へ向かうルートもある。 一ツ森登山口(680m)〜919mピーク〜太夫峰(1164m)〜直角峰(1163m)〜吉ガ峰(1175m)〜静御殿〜向白神岳(1243m)といったルートである。 吉ガ峰〜向白神岳の区間は痩せ尾根であり、悪相の雪庇地帯が続く。ナイフリッジに、亀裂の入った雪庇である。時期によっては藪こぎも加わる。そのような難所が続く。 5月連休を利用し、冬季閉鎖のゲートから歩き始め、一ツ森峠を越えた直後の、一ツ森登山口にテント泊することが考えられる。 ゲート〜一ツ森峠の区間は11Km、岩崎からだと一ツ森峠へは18Kmある。

(向白神岳の基本情報)

(白神岳から向白神岳への往復)

(白神岳〜向白神岳〜一ツ森の縦走)

(一ツ森峠から向白神岳への往復)

(避難小屋情報)

(向白神岳を撮る)

(検索による追加情報)

(白神ライン岩崎側ゲートの位置)



日本海側の里山スノーハイキング(未踏)

現在のところ、(1)十二湖、(2)ミニ白神に分類している。

十二湖

国道から十二湖への観光道路は、ガイド付きツアーを除き、冬季閉鎖されている。

(十二湖の基本情報)

(無雪期のハイキングコース地図)

(スノーハイキング)

(十二湖を撮る)

(検索による追加情報)


十二湖 観光や温泉


ミニ白神

(ミニ白神の基本情報)

(無雪期のマップ)

(スノーハイキング)

(検索による追加情報)


ミニ白神 観光や温泉



然ガ岳

然ガ岳あたりの雪山情報がここに含まれる。 赤石川沿いの県道は、熊の湯温泉から100mほど上流側にあるゲートで冬季閉鎖されている。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

然ガ岳

しかりがだけ730.8m

岩木山が全開で見えるので、晴れた日の雪上ハイキングに良い。 冬季閉鎖されたゲート前に駐車し、車道を7、8分歩き、「仙峨(けわしき)の景」の標識があるところの橋を渡って林道へ入る。 林道、そして夏道ルートを辿り、然ガ岳山頂から南東へ延びている尾根の鞍部へ向う。 尾根の上に出るまでは展望が得られないが、尾根の上に出ると岩木山側の展望が得られるようになる。 緩やかな勾配を持った尾根が続き、岩木山側の眺望を楽しみながら、ブナ林の中を進む。 山頂も岩木山側の展望が得られ、岩木山が全開で見える。 白神山地側の展望は、ほとんど得られないが、摩須賀岳・向白神岳・白神岳などが樹間から見える。

(然ガ岳の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(積雪期のツアーなど)

特定の年のツアー情報であるが、毎年開催されていると思われる。

(検索による追加情報)


周辺の山 カラカ山

からかやま669.9m

1泊2日の予定で然ガ岳を訪れる場合は第2の山が必要と考え、赤石川を介して然ガ岳と対峙するカラカ山を選んでみた。

(カラカ山の基本情報)

(カラカ山の写真)


周辺の山 菱喰山

ひしくいやま849m

然ガ岳の南隣に位置する。

(菱喰山の基本情報)

(積雪期の山行)


観光や温泉



高倉森

高倉森あたりの雪山情報がここに含まれる。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。 アクアグリーンビレッジ暗門は5月連休の前、4月下旬にオープンする。 そのころは午前9時〜午後5時までゲートが開いているといった通行制限がある。 ゲートは大川の橋のところにある。 一方、厳冬期であれば大川添あたりに駐車することになる。 アクアグリーンビレッジ暗門から5Kmぐらいの地点になる。 そのころにアクアグリーンビレッジ暗門へ向かう場合は、アクアグリーンビレッジ暗門の手前に、雪崩の起きやすい急斜面がある。

高倉森

たかくらもり829m

アクアグリーンビレッジ暗門から高倉森へのルートは無雪期の登山道と同じになる。 標高700mぐらいから820mピーク(タカクラノボッチ)への登りは、両側が急峻な沢となった狭い雪庇地帯が続き、緊張を強いられる。

(高倉森の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)

(白神ラインのゲートの位置)


周辺の山 フナギノテノボッチ

ふなぎのてのぼっち763.8m

暗門川を挟んで高倉森と対峙する山である。 暗門川右岸のブナ林散策道から尾根へ登り、穏やかな尾根を辿れば1時間半ほどで着く。

(フナギノテノボッチの基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


観光や温泉



八方ガ岳

八方ガ岳あたりの雪山情報がここに含まれる。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。 道路工事の有無や訪れる時期によって異なるので一般化にしくいが、厳冬期であれば大川添あたりに駐車することになると考えていた方が良い。 アクアグリーンビレッジ暗門から5Kmぐらいの地点になる。

八方ガ岳

はっぽうがだけ783m

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(大割沢ノボッチと八方ガ岳を巡る周回山行)

(八方ガ岳の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山 クロクラノボッチ

くろくらのぼっち903m

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)


周辺の山 大黒森

だいこくもり859.3m

大黒森は「おおぐろもり」または「だいこくもり」と呼ばれ、特定の大黒森によって呼び方が異なる。 白神・西目屋村の大黒森は、その山麓に「オオクロモリノ沢」や「コクロモリノ沢」と呼ばれる沢があり、「おおぐろもり」と呼ぶと思っていた。 しかし、ウィキペディアによると、この大黒森は「だいこくもり」になっている。ウィキペディアを信用し、ここでは「だいこくもり」と呼ぶことにする。

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



尾太岳

尾太岳あたりの雪山情報がここに入る。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

尾太岳

おっぷだけ1083.4m

白神山地の山々の山頂に立つと、その多くの所から、ピラミッド形の頂を持った目立つ山が見える。 山頂部がコメツガやキタゴヨウマツで覆われており、遠くから見たとき、黒っぽい三角帽子を被った山として見える。それが尾太岳である。 その東山麓には尾太鉱山跡がある。 尾太岳への登山道がないことから、残雪期の山行が考えられる。

湯ノ沢川に沿った車道を進むと、採石場の入口を通過したところで冬季閉鎖ゲートに着く。ゲートから10分ほどで登山口となる橋に着く。 そこは尾太鉱山跡であり、現在は鉱毒処理施設と管理棟がある。 鉱毒処理施設を通過する必要があるので、管理棟へ行き、通行許可を得る必要がある。 具体的には氏名や日時等の入山届情報を記帳してから出発することになる。

鉱毒処理施設の南隣にはサンチュウ沢(山中沢)が流れ、その左岸尾根の先端あたりには石段が見られる。 つまり、鉱毒処理施設背後となる急斜面に石段が見られる。 この石段を登って行くと、踏み跡が続いている。踏み跡は標高800mぐらいまで延びていると思われる。 雪面が現れるまで踏み跡を辿り、その後は雪面を辿れば良い。 995mピーク(薬師森)を経由して尾太岳山頂へ至る緩やかな尾根筋が延びている。 この左岸ルートは右岸ルートに比べて登りやすい。

(尾太岳の基本情報)

(積雪期の山行)

(尾太岳を撮る)

(追加情報)

(検索による追加情報)



周辺の山 弁天森

べんてんもり980m

弁天森は尾太岳の北隣に位置している。

(弁天森の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山 陣岳

じんだけ1049m

陣岳は湯ノ沢川を挟んで尾太岳と対峙する山である。 登山道がないことから、残雪期の山行が考えられる。

(陣岳の基本情報)

(積雪期の山行)

(尾太牛道)

尾太鉱山が繁栄していた昔、牛の背に鉱石をのせて弘前へ運ぶ道が陣岳の山腹を通っていた。 この山道が「尾太牛道」と呼ばれている。

(検索による追加情報)


積雪期縦走



西目屋村の里山スノーハイキング(未踏)

津軽ダム周辺の里山など、西目屋村の里山スノーハイキングの情報がこのセクションに入る。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

津軽ダム周辺の里山

(地図)

(スノーハイキング)

(検索による追加情報)


観光や温泉



上の山域に分類しにくい白神の雪山

摩須賀岳

ますがだけ1011.8m

摩須賀岳は人里から遠く離れた白神山地のど真ん中に位置し、白神山地の秘峰と呼ぶべき山である。

(摩須賀岳の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


積雪期縦走

(検索による追加情報)


その他



県南西部

積雪期の山歩きリスト


観光や温泉



久渡寺山

くどじやま663m

積雪期においても、ビジターセンターから直線的に山頂へ向かうメインの登山道がよく利用されている。 この登山道は山頂近くの沢源流域で沢を横切り、急坂を登るようになっている。 この急坂が積雪期メインルートの最大の難所となる。ラッセルでルートを切り開く場合は腰から胸の深さのラッセルが続くことが容易に想像できる勾配である。 このような難所があることから、次のようなルートも利用されている。 (1)岩落山経由で久渡寺山を目指すルート、(2)編笠林道経由で久渡寺山を目指すルートである。

メインの登山道を辿り、先行者の踏み跡を利用する場合は、2時間弱で山頂に着く。 自分でラッセルをする場合は、雪の状態によって大きく左右されるが、2時間半から3時間ぐらいが目安になりそうだ。

お弁当広場あたりから「カモシカの道」コースを辿って岩落山(いわおとしやま、標高673m)へ登る場合は次のようになる。 お弁当広場を通過して登山道と林道とが合流する地点まで進む。そこは右手側が尾根斜面となり始めた地点である。 そこから尾根に取り付き、尾根を辿って岩落山を目指す。

(久渡寺山の基本情報)

(登山道マップ)

(久渡寺山頂上への山行)

(岩落山やライオン岩など、周辺の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)


周辺の山 棺森

かんもり588m

棺森は久渡寺山の西隣に位置する。 登山道がないので、雪のある時期に登るのが良い。 駐車場所としては棺森の西、藍内集落のバス停あたりに駐車することが考えられる。 または棺森の東、栩内川に沿った道路も駐車場所に良さそうだ。 特に道路が右岸から左岸(棺森側)へ移動したあたりは棺森から近く、緩やかな勾配の山斜面が続いている。

(棺森の基本情報)

(積雪期の山行)



尾開山

おびらきやま508.8m | どうがたいさん496m

尾開山・堂ガ平山あたりの雪山情報がここに入る。

名水「お茶の水」経由で尾開山へ登る場合は石川のリンゴ畑まで車で進める。リンゴ畑内の農道「中央線」〜「三大線」へと進むと、尾開林道へ入る分岐となり、そこには「お茶の水」の案内標識がある。 そのあたりに駐車スペースを見つけ、駐車する。農道は除雪されているが、早朝の場合は除雪されていない場合がある。「お茶の水」案内標識から5分ほど進むと、リンゴ畑が終わり、尾開林道の起点標柱がある。

(山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(尾開山の山行)

(周辺の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



阿闍羅山

あじゃらやま709m

雪の阿闍羅山へ登るルートは数ルートが考えられる。大鰐あじゃら公園から、道の駅「いかりがせき」から、長峰駅あたりから、等々である。 大鰐あじゃら公園からスギ林の中に延びている林道を辿るのが一般的であろう。その場合はゴンドラ山麓駅跡の駐車場が出発点になる。 現在は雪捨て場になっており、除雪状態は良い。

(阿闍羅山の基本情報)

(積雪期の登山ルートマップ)

(大鰐あじゃら公園から)

(東の国道側から)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



十和田湖周辺

積雪期の山歩きリスト


道路の冬季閉鎖情報

八甲田周辺の道路は冬季閉鎖されている区間が多い。 したがって目的地へ至るまでの道路情報をチェックするのが良い。


観光や温泉



白地山

しろじやま1034m

雪の白地山へ向かう場合のスタート地点としては鉛山峠登山口が考えられる。 スタート地点から白地山への距離が長こと、全行程が方向感覚のつかみにくい平坦な地形になっていること、等々を考えると、天候の落ち着いてくる残雪期の山行が良い。 全行程の山域が標高830m〜1000mぐらいにあるので、4月になっても十分な積雪がある。 青森市や弘前市など、遠方から十和田湖方面へ向かう場合は、あちらこちらで道路が冬季閉鎖されている印象を受ける。 まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(白地山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



十和田湖周辺の里山スノーハイキング

このセクションには十和田湖周辺のスノーハイキング情報が入っている。 現在のところ、(1)全般、(2)奥入瀬渓流、(3)十和田湖畔、(4)ブナ巨木「森の神」に分類している。

青森市や弘前市など、遠方から十和田湖方面へ向かう場合は、目的地へ至るまでの道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

全般


奥入瀬渓流

出発点としては惣部バイパス入口・石ヶ戸・銚子大滝・子ノ口が考えられる。石ヶ戸を出発点とするのが一般的である。

(地図)

(スノーハイキング)

(検索による追加情報)


アイスクライミング

奥入瀬にはアイスクライミングができる場所がある。 九段の滝と不老の滝との間の左岸か。


十和田湖畔

スノーシュー・ハイキングの行先はいろいろ考えられるが、瞰湖台が一般的か。

(地図)

(スノーハイキング)

(検索による追加情報)


ブナ巨木「森の神」

道路が冬季閉鎖されているので、閉鎖解除後の残雪期にブナ巨木「森の神」を訪れることが考えられる。 冬季閉鎖されているときは国道102号線・惣部バイパス入口から出発することになる。

(地図)

(スノーハイキング)

(追加情報)

(検索による追加情報)


観光や温泉



十和田山

とわだやま1053.8m

冬でも開通している国道103号線の近くに登山口がある。 駐車場所としては、休屋へ向かう国道103号線と迷ケ平へ向かう国道454号線との交差点にある県立駐車場が考えられる。 宇樽部バス停にもなっている。トイレは冬季閉鎖されている。 雪山なので色々なルートが考えられるが、山麓のブッシュ(灌木密生地)のことを考えると、登山道を辿るのが一般的であろう。 さらに山麓の積雪のことを考えると、3月上旬までに登るのが良い。

冬でも開通している国道103号線であるが、登山口へ至るまでの道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(十和田山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)

(十和田山〜戸来岳の山行)


観光や温泉



十和利山(未踏)

とわりやま990.9m

インターネット上における十和利山の雪山情報は無いに等しい。 登山口へ至る国道454号線が冬季閉鎖の対象になっていることが関係している。 冬季閉鎖が解除される4月中旬ごろが雪山登山適時かも知れない。

青森市や弘前市など、遠方から十和田湖方面へ向かう場合は、目的地へ至るまでの道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(十和利山の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



戸来岳(未踏)

へらいだけ1159m

インターネット上における戸来岳の雪山情報は少ない。 登山口へ至る国道454号線が冬季閉鎖の対象になっていることが関係している。 冬季閉鎖が解除される4月中旬ごろが雪山登山適時かも知れない。

青森市や弘前市など、遠方から十和田湖方面へ向かう場合は、目的地へ至るまでの道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(戸来岳の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



大黒森(新郷)(未踏)

おおぐろもり556m

この大黒森(556m)は、ヤマツツジで有名な田子町の大黒森(719.3m)から15Kmほど北側にある台地状の山であり、近くには又木戸ダム湖がある。 南東の麓に位置する南椛ノ木集落から登ることになる。

まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(大黒森の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



大黒森(田子)(未踏)

おおぐろもり719m

こちらの大黒森(719m)はヤマツツジで有名な方の大黒森である。 麓にスキー場があるので、その駐車場(標高300mぐらい)に駐車し、出発する。

まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(大黒森の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山 ドコノ森

どこのもり803.7m

ドコノ森は三戸町と田子町の境界にあり、ドコノ森への整備された登山道はない。したがって積雪期に登ることが考えられる。 積雪期にドコノ森へ登る場合の出発点としては県道21号・田子十和田湖線の田子側ゲートがある。冬季閉鎖されているゲートである。 烏帽子岳(497.9m)の裾野あたりにあるゲートから林道を西へ辿る。 標高342mの林道分岐には「友情と希望の森」という看板がある。 さらに進むと沢を横切る地点があるが、沢底がコンクリートになっており、登山靴でも沢を横切れる。 沢を渡って林道を進むと、やがて右手にドコノ森が見えてくる。 適当な地点、例えば標高600mあたりから始まる尾根を辿って山頂を目指す。

まずは道路の冬季閉鎖情報をチェックするのが良い。

(ドコノ森の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


周辺の山 四角岳と中岳

しかくだけ1003m。 ちゅうだけ1024m

人里から遠く離れており、この山域の積雪期山行情報は無いに等しい。

(四角岳・中岳の基本情報)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)


積雪期縦走



県南東部

積雪期の山歩きリスト


観光や温泉



名久井岳(未踏)

なくいだけ615m

名久井岳は周辺の人々に人気のある山である。したがって積雪期においても名久井岳へ訪れる人々は多いものと思われる。

(名久井岳の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(検索による追加情報)



階上岳(未踏)

はしかみだけ740m

階上岳は八戸市や周辺の人々に人気のある山である。積雪期においてもポピュラーな山である。

(階上岳の基本情報)

(無雪期の登山道マップ)

(積雪期の山行)

(追加情報)

(検索による追加情報)




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